全3回でお伝えする今回が最後の回となりました。
『生きるを楽にする方法』をテーマにお伝えしてきましたが、今回が最難関かもしれません。しかし、ここを乗り越えた先には、幸福が待っているはずです。
前回の記事はこちらからお読みいただけます。
【生きる辛さからの解放・自己否定からの脱却を叶える『自分』を創る 1/3】
【生き辛さは人の言動に一喜一憂しているから。ブレない『自己』を確立しよう 2/3】
目次
最後のステップは対人関係
全3回でお伝えしてきた内容も、今回が最後の第3回目となりました。最後のテーマは『対人関係』です。
人が持つ悩みの全ての原因とされる対人関係。最後のステップは、その対人関係にどう関わっていくかをお伝えします。
対人関係での悩みの多くは、「相手がどう思うかな?」という不安ではありませんか?
自分の言動に対して、相手がどう感じるか。悪い方に受け捉えていないだろうか、嫌われてしまわなかっただろうかなど、人の顔色を窺う悩みが最初にあり、徐々にその悩みは大きくなって複数の悩みと絡み合って複雑化していきます。
しかし、全てを紐解けば「嫌われるのが怖い」という思いが全ての発端なのです。
基礎編で、自分の存在を人に頼らずに価値を見出し、最初のステップでは人の言動に一喜一憂しない自己を確立してきました。
自分の存在価値を自分で認められ、人の言動に振り回されないだけでも、だいぶ生きることは楽になってきたでしょう。最後のひと押しで、人生に幸福という花を添えましょう。
1.複数のコミュニティに所属する
この世界に生きていて、人との関わりを限りなく薄くすることは可能ですが、皆無にすることは不可能です。どんな生き方をしていても、どこかで必ず人と関わらなくてはなりません。
対人関係。これから逃れられる人はどこにもいないのです。
しかし、対人関係にも良い面を捉えてみると悪いことばかりではないのがわかります。
例えば、生まれや育ちが違うことで新しい価値観に出会えたり、自分では考えもつかなかった発想を手に入れられたり、人と接するだけで自分を次のステップへと引き上げるキッカケと出会えます。
中でも大きなメリットは、人との触れ合いの中で自分一人では体感できない幸福を得られることです。
誰かの役に立てた。
誰かを喜ばせることができた。
誰かに必要とされた。
そんな喜びは、独りでいては決して得られなかった幸せの一つですね。
しかし、それもたった一つのコミュニティに依存していれば、その幸せを得る代わりに『いつコミュニティから排除されるかわからない不安』との戦いにもなり得ます。
学校のクラス、職場のチーム、そこにしか自分が存在できないと感じてしまえば、コミュニティにいる人達に少しでも嫌われたくないという思いが働き、自分の気持ちを伝えるよりも、相手が喜ぶことを優先するようになるでしょう。
それは、『人の顔色を窺う』不幸の判断基準です。
家庭、仕事、学校、友達、趣味、地域など、複数のコミュニティに所属していれば、どれか一つでアクシデントがあっても、「他にも居場所はある」と心に余裕を持つことができます。そして、たくさんの価値観に触れることで、自分自身の思考を広げ、より良いものを選び抜ける力が身につくでしょう。
今いるコミュニティ以外に、もう一つだけ新しい交流の輪を増やしてみてください。
あなたが居場所と思えるコミュニティが他にもあれば、あなたの心が疲弊した時に救ってくれる手はいくつもあるでしょう。
2.感謝で繋がる
最後のステップは、人との繋がり方です。
前回のステップでは、自他の境界線を明確にするため、人の課題や問題に介入しないことをお伝えしました。人の課題や問題に口や手を出すと、その人を含めた周囲の対人関係でいくつも問題が勃発してしまうからです。
だからといって、誰とも関わらないわけではありません。
人とは、感謝で繋がることを意識します。
例えば、次のどちらの考えや気持ちを持って他人と接した方が、より良い関係を築けると思いますか?
〜をしてくれない。
〜をするのが当たり前なのに。
もっと与えてほしい。
私を最優先してくれないなんておかしい。
独占したい。
支配したい。
思い通りに動いてくれないといけない。
〜してくれて、ありがとう。
私と一緒いいてくれて、ありがとう。
あなた自身を最優先に考えてほしい。
あなたが思う通りに行動してほしい。
どちらがより良い対人関係を築けるか、答えは後者です。
確かな自己を持っていれば、時と場合に応じて自分と人の優先順位を決めるのは容易になります。常に自分自身では自己中心的な選択になり、常に人を優先すれば自分を犠牲にしてしまいます。
どちらを固定で優先させるのではなく、バランスを取れる人になりましょう。
そして、バランスの根底にある思いは『感謝』です。
人がしてくれた事実に感謝し、その行動をとってくれた気持ちに感謝すれば、相手はあなたを喜ばせられたことを幸せだと感じるでしょう。
『感謝』は、何よりも強く人を動かす原動力になります。
まずは、誰かに「ありがとう」と言ってもらえる行動を起こしましょう。その経験が、あなたを次の一歩へと踏み出させてくれます。
あなたの言動が世界を創る
こんなお話があります。
ある青年が、引っ越してきた町で老人に聞きました。
「この町はどんなところ?」
老人は、「あなたが今まで住んでいたところは?」と聞くと、
青年は、「事件や事故ばかり起きる最悪の町だった」と言いました。
すると老人は、「この町も同じだ」と答えました。
今度は別の青年が、同じ老人に質問しました。
「この町はどんなところ?」
老人は、前の青年に向けたものと同じ質問をしました。「あなたが今まで住んでいたところは?」
青年は、「人が優しくて温かな町だった」と言いました。
すると老人は、「この町も同じだ」と答えました。
最初の青年が老人に「馬鹿にするな」と詰め寄ると、老人は「人は見たいようにしか世界を見れない」と言いました。
世界は、実はあなたが思った世界を見せています。そう見えるように、脳があなたの欲する情報を取得し処理しています。
助け合い、感謝、支え合いで繋がれると思っている人にとっては、優しい世界が見えています。
しかし、現実にはそうではない部分もたくさんありますね。
ただ、その面に意識を向けた途端に、悪い面しか見えない世界になってしまいます。
どう感じるか、どう捉えるか。
それは、あなたに委ねられていることを忘れないでください。
あなたは、どんな世界で生きたいですか?
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