心が弱い人は、甘えているのか?そんなことはありません。
心が弱くなってしまうのには、そうなる原因があったからです。
目次
心はどうして弱くなる?
心はどうして弱くなると思いますか?
誰に対しても堂々を意見を言えるような、強い心の持ち主でありたい。周りと違うというだけで肩身が狭く感じる弱い心をどうにかしたい。そんな思いから、心を強くしようと様々な方法を試してきた人は多いでしょう。
しかし、付け焼き刃の方法では表面的には飾れても、根本からの解決には至らないことがほとんどです。
どうして、心は弱くなってしまったのか。その原因について掘り下げていきませんか?
心の奥を見つめ直そうとすることは、自分を大きく成長させるステップの一つです。しかし、それにはどうしても思い出したくない過去の出来事を振り返ったり、その出来事を多方面から見つめ直したりする作業が必要になるため、心が苦しくなります。
少しずつ、できる時に頑張って心と向き合い、その苦しさを乗り越えた先には、生き辛さを『楽しさ』へと変えることができるでしょう。
今回は代表的な三つをご紹介しますが、人によって原因は様々です。自分の心を見つめ直したい時には、ぜひオンラインカウンセリングをご利用ください。
1.親との愛着が不十分
生まれてすぐの赤ちゃんは、自分のことすら何もできません。歩いてどこかへ行くことも、食事をすることも誰かの助けが必要です。
その際、保護者となる親との間に愛着が形成されます。その愛着が不十分だった場合、成長するに従って情緒や対人関係に問題が生じることがあります。
例えば、おむつが濡れて気持ちが悪い、お腹が空いている時などに赤ちゃんが泣けば、親はすぐに抱き上げて赤ちゃんが泣いている原因を探り、その問題を解決するために奔走してくれます。
また、赤ちゃんに対して笑いかけたり触れ合ったりを繰り返すことで、赤ちゃんは『自分の気持ちを理解して正しく対応してくれる存在がいる』ことを覚えていきます。これが愛着の形成です。
しかし、ここで泣いている赤ちゃんを放置し続けると、愛着は形成されません。赤ちゃんは、いくら泣き叫んでも頼れる存在はいないと覚えます。
そして、攻撃的なコミュニケーション方法を獲得したり人や物に執着したりといった行動で、自分の欲求をどうにか満たそうとして、人とのコミュニケーションに問題が生じやすくなっていきます。
よくあるのは、次のような問題です。
- 人との距離感がわからない
- 感情の制御が困難
- 0か100かでしか物事を測れない
- 自分の選択に自信が持てない
2.過去の失敗を引きずり続ける
人生には失敗もあれば成功もあります。どちらかと言えば、99の失敗を経て、1の成功を掴むのが一般的ですが、多くの人は1つの失敗さえも恐れますよね。それは、過去の失敗を引きずり続けているからです。
誰しも失敗はありますが、その失敗した経験を自分の中で消化しきれていないと、度々思い出しては自分の心の傷を抉ります。
「あの時、こんな失敗をしてしまった」と思い返しても何の得もないはずですが、本人にとっては無意識に思い出してしまっているので、どうにもできないのです。
失敗を引きずっていると、失敗を極端に恐れるようになります。悲観的な思考からは、成功への道を思い描くことも難しいでしょう。
自然と失敗への明確なストーリーが脳内で形成され、そのストーリーに従うように自ら失敗への道を突き進み続けてしまいます。
いくら頑張っても何の成果も得られないとわかってしまったら、努力することはただ辛い作業です。そうなれば、生きていく意味を見失ってしまうのも容易いでしょう。
3.「自分には出来ない」と思い込む
思い込みとは恐ろしいものです。一度そうと思い込むと、周りがどんなに説得しても違うと証明できるものを見せても、本人の思い込みは簡単には覆りません。そのため、簡単に自己否定に陥ってしまうのです。
「自分には、〜は出来ない」と思い込み、それを唱え続けていませんか?それは毎日繰り返される自己暗示です。自分で自分の力を制限して、それ以上の力があたかも無いように振る舞うための暗示でしかありません。
しかし、暗示は強力です。本人がそうと思い込めば、本当に制限された力しか出せなくなってしまいます。
表面的には「やりたい」と思っていること、追いかけたい夢や目標へ向けて行動しようと思っていることがあっても、自己暗示の思い込みから抜け出せないでいると、どれだけ頑張っても成果を出すのは困難です。
そうなるように、自分で自分自身に制限をかけているから。
叶えたい夢、達成したい目標を追いかけているのに、一生かかっても出来ないとわかると、人はその無力感に絶望してしまうでしょう。
「自分には出来ない」と思い込むだけで、心はどんどん弱っていきます。
心の弱さは甘えじゃない
心の弱さは、弱い人だから、甘えた人だからそうなっているわけではないことがわかっていただけたでしょうか?
日常の些細な行動、幼少期の親との愛着形成などの原因から、ただ今現在弱った状態に陥っているだけなのです。
心の本音は、もっと伸び伸びと自由に人生を楽しみたいと訴えているはずです。
弱った状態でいるならば、癒すことができます。
傷を癒せたら、エネルギーを満たしてあげることで、元気な状態を取り戻すことができるでしょう。
想像してみてください。心に元気が満ち溢れた自分を。その自分は、今よりも生きることが『楽(しく)』なっているのではありませんか?
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