過去の自分を切り捨てて、未来に期待ばかりしていると、『今』の自分を見失ってしまいます。
『過去の自分』を認める3ステップを試して、『今』を楽に楽しく生きてみませんか？
目次
- 未来ばかりを見て苦しんでいるあなたへ
- １．自分が歩んできた『これまで』を振り返ってみよう
- ２．好きだったもの・好きだったことは何かを探してみよう
- ３．『過去の自分』を褒めてあげよう
- 『自分』は一つずつ積み上げて築かれる
未来ばかりを見て苦しんでいるあなたへ
未来ばかり見て、過去の自分を置き去りにしていませんか？
自分を変えよう・変えたいと思っている人の多くは、これまでの『自分』では理想と違うから・思ったように生きられないから、そんな自分を捨てて真っ新な未来の自分に希望を託しているのではないでしょうか？
その考えでは、未来のあなたも苦しんでしまうかもしれません。
人が、生きているのは『いつ』だと思いますか？
過去は過ぎ去った時間。
未来は未だ来ぬ時間。
では、『今』は？ それが私たちが生きている時間の全てです。
捨ててしまいたい過去を捨てたら、それはこれまでの人生の全否定。『今』のあなたの足場は揺らいでしまうでしょう。
未来にだけ希望を託していたら、常に明日が魔法のように良くなることを期待して、『今』を必死に生きることはできなくなるでしょう。
周りを見れば自分以外の人達はどんどん成長していっているように見えて、自分ばかりが足踏みをしているかのようで不安を感じてなりませんよね。
その不安な気持ち、わかります。
ただ、周りの人を見て焦る必要はありません。周りの方が成長している気がする、自分だけが劣っている気がするのは、周りの人の一部しか見えていないからだけなのです。
その人達も、人には見えない伸び悩みの苦しみを乗り越えて、どうにかやっと成長したばかり。その過程を知らない（見えない）から、周りばかり凄いように見えてしまうだけなのです。
何よりも、周りの人は自分の成長には何も関係はありませんね。刺激を受けることもありますが、成長の妨げになることはありません。
過去の自分があって、今の自分がいる。今の自分ができることに集中し続けていけば、それは未来の自分になっていきます。
今を大切に生きれば、それは輝かしい過去になり、素晴らしい未来の礎になります。
過去を認めて、今に集中して、未来に希望を抱いて歩いていきませんか？
１．自分が歩んできた『これまで』を振り返ってみよう
見たくない過去、人に誇れるものがないと思っていた過去を、今一度振り返ってみましょう。そこには、今のあなたとなる体験がたくさんあります。
これまで頑張ってきたことを、思い浮かべてみましょう。
高校・大学受験や就職試験、仕事で周りに認められるほどの働き、数字として表される成果はありましたか？
生活面では、ダイエットや筋トレなどで自分を理想に近付ける努力をしたことはありましたか？
そして、それらの成果はどうだったでしょうか？
結果が良い結果であったのならば、努力が身を結んだ確かな証拠です。
結果が伴わなかったとしても、その時には実を結ばなかっただけ。経験はゼロに還ることはありませんから、あなたの糧になっています。
確かな成功体験が思い浮かばないという人は、「あの時は何とかなって良かったな」と思う体験を思い出してみてください。
いわゆる成功とされるような出来事ではなくても、自分の力でどうにか切り抜けることが出来事もまた、成功体験の一つです。周りにとっては成功ではなくても、その当時の自分の力で出来る最善を尽くしたのだから、それは紛れもない努力の結果です。
２．好きだったもの・好きだったことは何かを探してみよう
前に進むこと・成長すること・挑戦を続けて結果を出すこと。こんなことに執着していませんか？
執着は視界を狭めます。そして、『どうしてそれがやりたいのか』を見失わせてしまいます。意味もなく頑張り続けなければならない状況は、ただただ苦痛です。
あなたが好きだったもの、好きだったことを思い出してみましょう。
今の自分では何が好きかわからないと感じていても、過去を振り返ればいくつも思い浮かべることができるはずです。
熱中したものは？
楽しかったことは？
今も続けている趣味は？
昔にやめた趣味は？
気になったものは？
過去を掘り下げて、そして今へと繋げてみましょう。だんだんと、今の自分が感じる『好き』がどこに向いているかがわかってくるはずです。
３．『過去の自分』を褒めてあげよう
これまで思い返してきた内容を、改めて振り返ってみてください。
『自分が覚えていたよりも随分と頑張ってきたな』と思いませんか？
記憶はしていても、それを思い出すことがなければ、せっかくの成功体験も記憶の中に埋もれたままです。
しかし、出来事もその経験によって積み重ねた力も、決して失われはしません。今も確かにあなたの中にあって、力を発揮できる時を待っています。
これほどまでに頑張って今日まで生きてきた自分です。今日までの頑張りを、今日まで努力してきた自分を、褒めてあげましょう。
そして、これからも同じように努力できるはずだと信じてみてください。
『自分』は一つずつ積み上げて築かれる
過去は過ぎ去って戻ることのできません。未来はまだ来ていない時間だから、自分の自由にすることはできません。けれど、『今』を必死に生きていれば、それは過去になり、望んだ未来へと道を作っていくのです。
あなたは、昨日今日で作られたのではなく、これまでの過去を積み上げて『今』に立っています。
過去の自分を振り返ってみてください。今日まで頑張って生きてきた『あなた』が見つかるはずです。
未来に期待だけしていると、どうしようもない不安と追いかけっこになってしまうでしょう。
これまでを切り捨てるのではなく、一緒に未来へと向かって歩いていきませんか？
過去があるから今があります。今のあなたを作り上げた過去の自分を、認めて受け入れてあげてください。そうすれば、心に浮かぶ不安は少なくなっていくでしょう。
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