『家事』が『仕事』よりも大変なのか?理由はたったひとつ

家庭の中で、家事論争はいつまで経ってもなくなりませんよね。
仕事よりも簡単。誰でもできる。手が抜ける。そういう認識がある家事ですが、実際に家事を担当している人にとっては、そんな風に考えられるものではありません。

どうして家事を担当している人とそうでない人との間に、こんなにも隔たりがあると思いますか?

目次

 

家事と仕事。どちらが大変?

古い日本のダイニングルームの写真

家事と仕事、あなたはどちらの方がより大変だと思いますか?
家庭では、仕事と家事とどちらが大変かという言い合いがされています。もしあなたが、仕事メインで家事は手伝い程度だったとしたら、家事は簡単で楽で誰にでもできるものという認識があるはずです。
けれど、家事をメインにした生活に変わったら、そうは言えなくなるかもしれません。

一人で完結できる家事よりも、多くの人が関わって行う仕事の方が大変だという意見も理解できます。一人でタイミングもやり方も自由にできるならば、やり方や期限が決められている仕事の方が大変に見えるでしょう。
しかし、大変か大変でないかは主観によるものです。それを自分の主観だけで判断するのはおかしいと思いませんか?

家事を自分がメインで担当している人が「家事は簡単だよ」と言うのは問題ありません。自分の主観ですから。家事をメインで担当していない人が、家事をメインで担当している相手に向かって「家事は簡単だよ」と言うのは問題ですよね。
仕事でも、自分の担当外の仕事に対して「そんな仕事は簡単だよ」と言えば、対人関係にヒビが入るのは目に見えています。家庭にだって同じこと。

家事も仕事も、それぞれが大変です。それなのに「仕事の方が大変」という人は、家事と仕事の違いを理解していないのでしょう。家事と仕事の違いは明確です。家事には、期限も無ければ、結果も報酬も出ないんです。だから、誰もが辛く感じてしまうんです。

 

『報酬・期限・結果が無い』だから辛い家事

紙幣と砂時計の写真

家事の特徴として、この3つが仕事と大きく異なる点であり、この3つが家事を辛くさせる原因でもあります。その3つとは、報酬・期限・結果が無いことです。

家事をメインで担当していない人からしてみれば、家事にだって終わりがあるように感じますよね。食事の支度、掃除など、やってしまえば完成があります。
実際にメインで担当している側からしてみれば、結果も出なければ期限もなく、そして報酬なんてものも無い。労働力の無償提供に他なりません。
ひとつずつ、その内容を見ていきましょう。

まずは、期限が無いことです。
家事に終わりはありません。朝食を作ったら、今度はその片付けが発生します。片付けが終わったら、掃除です。それが終われば、昼食の支度がまた始まります。
そう家事は、エンドレスに続くフルマラソンのようなものなんです。ひとつの家事が終わったら、家事自体が終わるわけではなく、その次がずっと待っています。次を終えたら、またその次が。家事は「いつまでに何をやれば終了」というものではないんです。「いつまでに何をやらなければ、余計な手間がかかる」ものなんです。

仕事であれば、期限があり、それに向かって多少の無理も頑張れますよね。それは、期限があるとわかっているから頑張れるんです。無期限無制限で頑張らなければならない時、人は気力が湧きません。ゴールはあっても、そのゴールの先には休めないことがわかっているから。

次は、結果が無いことです。
仕事であれば、成果として自分がやった業務が積み重なり、結果が目に見えてわかります。書類作成なら、作成した書類が形として残りますよね。
けれど、家事にはそれがありません。洗濯をしても、干し終わった頃には次の洗濯物がもう出ています。ひと仕事終えたという感覚に浸れはしません。

最後は、報酬が無いことです。
家事をやって、家族の誰かから金銭やそれに代わる家事の対価をもらったという人はいません。仕事ならば、行った業務によって金銭が対価として支払われます。ひと仕事終えれば、上司から褒められたり、感謝されたりもしますよね。
けれど、家事にはそれはありません。自分も含めた家族の為の家事であるにも関わらず、誰からの感謝もなく、延々と続く家事に従事しています。もちろん、対価なんてありません。

 

相手を思いやろう

花束を持つ手の写真

家事と仕事、どちらが大変か?あなたはどちらだと思いますか?
人の感覚はそれぞれです。自分が簡単だと思うことを難しく思う人もいます。それをバカにしたり、論破しようとしたりしてはいけません。それでは、相手との関係を悪くさせるだけ。

家事は仕事とは違いましたよね。それがわかっていれば、家事を軽んじたり、大変だと言っている相手をバカにしたりなんてしません。家事の性質を知り、相手を思いやって、相手がどう感じているかを理解する努力をすれば、「家事と仕事、どっちら大変かなんて子供でもわかる」なんて言葉は出ないんです。

終わりもなく、報酬もなく、目に見える結果も出ない家事を担当してくれている相手に対して、あなたはどんな態度で接しますか?
相手を思いやれば、その答えは自然と見つかるはずです。

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