『欲求の判断』は難しい。その欲求は過剰?正常?

食べたい。買いたい。行きたい。
こうした欲求は物質的に自分を満たそうとする欲求です。この欲求に際限がなく、また上限もないことは今までの経験から、誰もが知っていることですね。

その欲求は果たして、満たすべき正常な欲求なのでしょうか?我慢するべき過剰な欲求なのでしょうか?

目次

 

『欲求の判断』が難しい理由

総菜の写真

体感している欲求が、従っていいものかどうか判断するのはとても難しいことだと、誰もが感じることです。
今まで、体と心が欲するままに手あたり次第に叶えてきた物質的な満足は、一時的にしか満たしてくれません。すぐに「足りない」と感じて、次々に欲しがり、どんどん量も質も増やさないと満足できなくなってしまいます。

けれど、それが本当に自分が望んでいることなら、満たしてあげるべき欲求ですよね。
例えば、お腹が空いたらご飯を食べるのは満たしていい欲求です。空腹のままでは動けなくなってしまいますからね。
では、ご飯を食べた後なのに「まだ何か食べたい」という欲求はどうでしょうか?

欲求に従えば、満たした方がいいでしょう。けれど、その欲求は過剰な欲求かもしれません。
それを判断するのは、あなた自身が考え、決断します。

そして、この『判断』がとても難しいと、誰もが感じているはずです。
多くの場合、欲求に負けてとりあえず満たしてしまおうという判断をします。その後に後悔や反省があっても、満足感同様にすぐに忘れてしまうから、次も同じ失敗をしてしまいやすいですよね。

こんな経験はありませんか?
過剰な欲求に従って、食べすぎてしまったこと。
過剰な欲求に従って、買いすぎてしまったこと。
誰にでも一度や二度は、欲求を正しく判断することができなかった経験があります。

経験はあるのに、どうして同じ失敗を繰り返してしまうのか。それは、後悔や反省の思いも一時的なものということもありますが、知識がないことが大きな理由としてあげられます。

欲求を正しく判断する為に必要な知識とは、何だと思いますか?

 

1.体の仕組みを知ろう

まずは、決して変わることのない体の仕組みを知っていきましょう。
体の仕組みは、変わることがありません。年齢や性別などの状態によって、多少の変化はありますが、どういう風に働いているかは変わりません。それを知ると、欲求が正常か過剰かを判断する材料のひとつとなります。

例えば、ご飯を食べた後の食欲は、過剰な欲求とわかりやすいですよね。
ご飯を食べると、血糖値が上昇します。特に炭水化物が多い食事メニューは糖分過多になります。糖分は血糖値を急上昇させるので、それを抑える為にインスリンが分泌され、結果的に血糖値が急激に下げられます。
こうなると、低血糖の状態を感知し、「糖分を摂取したい」という欲求が湧き上がるのです。

こうした体から指令が出される働きを知ると、欲求が正常か過剰かを判断しやすくなりますね。この場合なら、「食べすぎになるから我慢しよう」と自分を納得させることができます。

このように知識は物事を判断する為の基準のひとつとして、とても役に立ちます。知らなくても生きていけますが、知っていると自分自身を労わったり、律したりがしやすくなります。

 

2.自分自身を知ろう

体の仕組みは、欲求が過剰でないかどうかを判断する基準のひとつでしかありません。もっと大きな判断基準は、あなた自身が何を望んでいるか、あなたの心を知ることです。

自分が何を望んでいるのかわからないでいると、地図のない状態で知らない街にいるようなものです。知らない街で地図がなければ、進む方向も目的地がどこにあるかもわかりませんよね。
欲求にも同じことがいえます。

自分自身が本当に何を望んでいるのか知るには、体の知識を取り込むよりも少し時間がかかります。
自分自身を知るには、毎日自分と向き合うしかありません。日記をつけてみたり、瞑想をしてみたり、鏡の自分に話しかけてみたりなどの方法があります。

次の記事は、自分自身を知る為の参考記事です。ぜひ読んでみてください。
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人と比べない人生は楽しい。人から自分に意識を向けるには?
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適度に適切に自分を満たす

ガラス玉ごしの紅葉の写真

どう自分自身を満たすか、どれだけ満たすかによって、いつも飢える人生か、いつも満たされている人生かが決まります。過剰な欲求に従えば、際限なく物を欲しがり、満たされている状態なのに「満たされていない」という強い不満と不安を抱えることになるでしょう。

適切に欲求を判断し、適度に満たしてあげれば、いつも程々に満たされた状態を感じていられます。程々であることがどれほど重要か、その状態に安定してみなければ気がつけません。
(物質的な満足と心理的な満足についての記事はこちらから【心を豊かにするものとは?心を満たすものを知ろう】)

あなたは何で自分を満たしますか?
湧きあがった欲求全てに従わず、その欲求が正常かを判断していますか?

自分を幸せにするも不幸にするも、あなたの判断ひとつで変えられます。
自分自身を知り、あなたにとって正しい判断ができるようになりましょう。

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