『思考の変化が悩みを解決する』とは、どういう意味なのかをご紹介します。
あなたが抱えている悩みも、『思考』を変えることで解決へと至る可能性がありますよ。
目次
悩みの解決で『思考』を変える理由
悩みの解決方法で、『思考を変えよう』というものがよくありますね。物事を客観視したり、相手の立場に立って考えてみたり。そうすることで、自分が本当に何に悩んでいるのか、問題としている点は何なのか、影響を及ぼされているだけの部分や感情と切り離して考えることによって、悩みを解決へと導いていくのです。
しかし、思考を変えるだけで本当にそんなにも変わるのか、はたまた本当に悩みを解決することができるのか疑問という声もお聞きします。
思考は、自分自身の行動に強い影響を及ぼす起点となるからです。
例えば、自分の前に難題が立ちはだかった時、「これ以上悪くなったらどうしよう」や「傷つきたくない。避けられる方法はないか?」と思考が働けば、問題を回避する行動に自然と繋がっていくでしょう。
しかし、それは問題から逃げる方法しか見つけることはできません。思考は『回避』を選択しているからです。
それでは問題を解決することはできず、同じような状況に遭遇したら『回避』の選択しか取ることができなくなってしまうかもしれません。
以前、マザーテレサの言葉をご紹介しました。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
マザーテレサの名言をご紹介した記事は、こちらからお読みいただけます。
【人生で立ち止まった時は名言を読む。読んで心に響く名言】
思考は、行動の起点です。自分がどう動くか、それを決める重要な芯です。
人は、たくさんの経験をして様々な人の視点や価値観、考え方を学習し、有効活用できるようにと自分自身に取り込んだり、自分の中にあるものを変化させたりして成長していきます。
今のままでは生きているのが苦しい・辛いと感じるなら、今持っている思考を変えてみませんか?
もしかしたら、新しい思考によって行動が変化し、問題が解決したり問題そのものが消失してしまったりするかもしれません。
今を変え、未来を変えるために、あなたの『思考』を変えてみるのも一つの方法です。
1.『悩む』=不安に怯えた状態
『悩んでいる』という状態は、どういう状態なのか考えたことはありますか?
たくさんの悩みを抱えている人ほど、毎日のように何かしらの悩みに頭を抱え、常に頭を働かせています。
その状態を本人は「解決に向けて考えている」と言いますが、ほとんどの場合でそうではありません。
『悩む』という状態は、不安に怯えた状態なのです。
悩んでいる時に何を考えていたかを思い返してみると、そのことがよくわかるでしょう。
どうしたらいいのか?と考えた次の瞬間には、最悪の事態を想像して身を震わせていませんか?
どうしようと繰り返して呟くばかりで、具体的な行動を思案していないのではありませんか?
『悩む』という言葉の意味も、解決方法を見出せずに心を痛める状態や対処が難しくて困る様子を表しています。
まずは、堂々巡りの『悩み』状態にいる内は、問題を解決させる『思考』にはなっていないことを自覚しましょう。
2.「どうしよう」→「どうしたら良くなるか」
では、千差万別ある人の悩みや問題の全てに対して、具体的にどのような思考に変わればいいのか。
それは、『どうしたら良くなるか』を考えることです。
「どうしよう」では、不安な気持ちが心を支配しているため、具体的な行動を考えていられません。
「どうしたら良くなるか?」と考えることで、初めて問題と向かい合う段階に立てます。
客観的に考えるために、紙などに問題やそれを取り巻く状況などを全て書き出すと、事実と感情を分けやすく、思いついたことをすぐに書き留められるので、せっかく思いついた解決策を忘れることも防止できます。
まずは「どうしたら良くなるか」の視点で問題を捉えられるよう、何度も何度も考えてみてください。思考も行動も、何度も繰り返すことで洗練されていきます。慣れてきた頃には、自然と客観的に物事を捉えたり、冷静に考えたりすることができるようになるでしょう。
問題の捉え方や悩みに関する参考に、こちらの記事もおすすめです。
◆自分と他人の問題・課題の切り分け
【【第二回】問題解決力を養おう。問題の捉え方を変えて主体的に生きる】
◆意味のある悩み、意味のない悩み
【悩まない自分になる!捉え方を変えて『悩まない自分』になろう!】
◆不安との向き合い方
【その行動は心配しすぎ?リスクヘッジ?不安の扱い方で未来を変えよう】
3.思い付かない時は『人の真似』をする
新しい思考は、すぐには馴染みません。今まで捉えたことのない視点から物事を考えているのですから、すんなりとできるものではないことを覚えておいてください。できないからと言って、自分が不出来なのでは決してありません。
しかし、問題解決に急ぎたい時もありますよね。そんな時におすすめする方法は、『人の(思考の)真似』をしてみることです。
真似をする人は、あなたが「この人なら問題を解決できそう」と思う人にします。
問題に対して、『その人ならどう問題を捉えるか、どう行動するか』を考えてみてください。
その人の性格や行動パターンをよく知っているほど、その人に近い行動をイメージすることができます。具体的にイメージができたら、それを実行してみましょう。
人の真似をすることは、新たな視点の獲得や物事の捉え方、思考を変える時などに有効な手段です。困った時には試してみてください。
『思考』で人生は変えられる
人は常に考え、それを行動に移しています。思考は全ての行動の起点とするならば、思考を変えることで自分自身を大きく変えることが可能となりますね。
しかし、思考を変えるのは一朝一夕では叶いません。意識して新たな思考を繰り返し、物事の捉え方を変えるよう考えに考え、ようやく習慣となって無意識に出来るようになります。
まずは、そのための一歩を踏み出してみましょう。
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