自分に非があった時、あなたは素直に謝れていますか?
実は、『素直に謝る』ことはとても難しいと知っていますか?
目次
自分に落ち度があったら素直に謝れている?
子供・大人関係なく、自分に非があっても素直に謝れない人がいます。
素直に謝れない人の周りでは、「誰に責任があるんだ」や「誰が悪いんだ」など、責任や原因の押し付け合いが絶えません。誰もが、自分だけは悪くないという姿勢をとってしまうことで、関係が険悪になってしまうからです。
実は、性格的な問題もありますが、素直に謝れないのには二つの原因が考えられます。
一つは、間違った意識が根付いてしまっているタイプ、もう一つは心に余裕がなくなっている瞬間です。
心に余裕がないと、人の行動や発言にいつも以上にピリピリとしませんか?その状態では、自分を守ろうとする自己防衛機能が強く働き、自分に非がある時でも瞬時に謝罪の言葉が出てきにくいのです。
それは、謝るよりも先に「自分を守らなければ!」との考えが働き、自分の中の正義や常識にしがみついてしまうからです。
この場合、リラックスする時間を設けて心に余裕を持たせることができれば、素直に謝ることができるようになります。
素直に謝るのがなかなか難しいのは、『間違った意識が根付いている』人の方です。
1.間違った意識を持っていない?
素直に謝れない人は、心の奥に間違った意識が根付いている可能性があります。
例えば、
- 謝ったら負け
- 相手よりも自分の方が格上
- 自分の行動を正当化したいために責任を他者に押し付けている
などです。
謝ったら負けと思い込んでいる人は、過去に謝罪したことで利益、もしくは不利益を被った経験をしているケースも考えられます。
一度嫌な思いをしたことがあるので「素直に謝っても良いことはない」と経験し、謝ることに強い嫌悪感を抱いたり、謝罪せずに突っぱねたことで無罪放免になって得をした経験をしていたり。
こうした経験があると、素直に謝ることへのメリットを見出せず、謝らない方が良い経験を得てしまいます。
似たような意識に、相手よりも自分が格上だから謝ってはいけない(謝る必要はない)と考えている人もいます。
この意識を持っている人は、自分よりも格下の相手という特定の人にだけは決して謝罪をしません。謝罪することで格付けが変動してしまい、自分が下に見られてしまう恐れがあるので、謝ってはいけないと思い込んでいるのです。
最後は、自分の行動を正当化したい場合です。これが『心に余裕がない状態』です。
人は心に余裕があると客観的に物事を捉えやすく、相手の立場に立って考える行動を選ぶことができます。しかし、心に余裕がないと驚くほど全くできなくなってしまうのです。
それは、心に余裕がない時ほど、自分の中の正義や正しさ、常識といったものにしがみつきやすくなるからです。
心に余裕がない時は、無意識に反射だけで行動しています。その反射で対応できるのは、危険や不利益を被らないことに集中しています。
そのため、何か起きた時に「自分にも非はあったか?」と客観的に見ることができず、相手の悪いところを探し始めてしまうのです。
あなたの中に、上記のような間違った意識は根付いていませんか?
2.改善するには『自覚』が必要
素直に謝れない人が、素直に謝れる人になるにはどのような方法があるか。
それは、『自覚』することです。
自分が悪いことをした時、相手にきちんと謝れていないと自覚するところから、自分を変えたいという願いが生まれます。
どれほど周りの人から指摘や注意を促されても、その人を変えることができるのは『その人自身』しかいないのです。
もし、素直に謝れない癖を変えてほしいと思っても、それが自分自身ではなく他人のことであれば、本人に自覚を促すほかありません。
自覚を促すために、謝れていない状況を率直に伝えてもいいでしょう。けれど、それは長期戦です。一度の指摘や注意では、なかなか頭にも心にも残りません。何度も何度もその度に伝える根気が必要です。それでも変わらない人もいるので、人を変えようと執着してはいけません。
自分の行動を振り返ってみよう
あなたは周りの人に、大切な人に、自分の行いに非がある時は素直に謝れていますか?
普段の自分の行動を振り返って、改めて見つめ直してみてください。
素直に謝るのは勇気がいる行動です。大人でも子供でも難しいですが、大人になると見栄やプライドが邪魔をして、素直に謝るのはとても難しく感じる人もいます。
けれど、素直に謝ることは、その場を取り繕って逃げるよりもカッコイイことです。何より、対人関係において非常に重要です。
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