劣等感を抱かない人はいないでしょうけれど、あまりにも強すぎる劣等感を抱いていると、現在の自分からも未来の自分からも可能性を消し去ってしまいます。
それはあまりにも生き辛くありませんか?
可能性を消してしまう劣等感
自分は他の人より劣っている、ダメなやつだと感じるのが劣等感です。
劣等感は人ならば誰もが持っていますが、劣等感が強いと自分の持つ可能性を全て消し去ってしまうこともあります。
自分には何も出来ないと思えば、何かに挑戦する意欲は湧かず、現状のままか現状からさらに悪くなる未来しか見えなくなってしまうでしょう。
また、周りよりも劣っていると強く思い込んでいると、周りに対して卑屈な態度をとるようになり、対人関係にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
劣等感は、本来は「自分のここをもっと伸ばそう!」と欠点をバネにするような感情です。しかし、劣等感を抱いている人はバネのように捉えるよりも、今の自分を引き下げる重りのように捉えていることがほとんどです。
どうしてこのような劣等感が生み出されるかというと、高すぎる理想と低すぎる現実とのギャップが関係しています。
こうなりたいという高い理想を持っている反面、その要素がほとんどない現在の自分とでは、どれだけ頑張っても理想には辿り着けない不安しかありませんね。そうすると、あれもこれも持っていない、何もかもが自分には不足していると考え、高い理想と今現在の自分との差を埋めるイメージが持てず、「こんな自分ではもうダメだ」と考えてしまうのです。
このような劣等感の持ち方では、良い未来をイメージすることはできません。頑張れば叶えられたことも、やり方次第では到達できた目標も、全ての可能性を消し去ってしまいます。
この強すぎる劣等感を緩めるには、理想を引き下げ、現実を引き上げるように認識を改める必要があります。
ご紹介する二つのステップから、理想と現実のギャップを埋めて、自分を苦しめている強い劣等感を緩めてみませんか?劣等感が緩まれば、自分に対して厳しく批判する心の声も少なくなっていくでしょう。
1.理想像は今の自分に当てはめない
劣等感が強い人ほど、理想の自分が『今現在の自分自身に当てはまらなければならない』という風に捉えている節があります。
理想が高いほど、ギャップを埋めるのは短期間では困難ですよね。その困難な障壁を今日明日にでも飛び越えなければと考えていれば、劣等感に苦しんでしまうだけです。
現在の自分自身に無理に当てはめるのはやめましょう。
そして、理想の自分像は遠い未来の自分の姿=目標と捉えましょう。
今現在の『辿り着きたい理想』と『現実の自分』とのギャップが縮まれば、劣等感は緩まります。
2.自分の長所に目を向けよう
もう一つ、劣等感が強い人によくある傾向は、自分の欠点ばかりに意識が向いてしまい、欠点だらけの人間だと誤認してしまうことです。
どのような人でも、短所の反対側には長所がありますよね。例えば、人に注意することができない人は、傷つく痛みを知っているから相手を傷つけないようにという配慮ができるという風に。
自分の欠点ばかりを意識していたら、その反対側にある長所を見失ってしまいます。それは劣等感をさらに強め、意欲の低下や自己否定を促すばかりです。
自分の短所をいくつも挙げられるなら、その反対を考えてみてください。
短所の反対側にあるのは、『長所』ですよね。
短所も長所も、人に無くて自分にある特徴の一つです。
それは、捉え方次第、行動次第でどのようにも輝ける特徴にもなります。
欠点はバネになる
成功者の体験談を聞いたことはありますか?彼らは、人には出来ないことをやったから成功したのではありません。人に無くて自分にある『特徴』を見つけ、どうやったらその魅力を今以上に輝かせることができるかを、とことん考え抜いたから成功したのです。
あなたが欠点だと考えている部分は、あなたの魅力の一つでもあります。
「欠点はあったらいけない。これがあるから何も出来ない」と考えていれば、何も変えられません。
「欠点は他の人にない魅力の一つ。これをどうやって輝かせよう?」と考えてみましょう。きっと未来は変わります。
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