『正しくあるべき』思考に隠れている心理を考える

強い思い込みで自分の行動を制限している人ほど、生きているのが辛くなります。
中でも『正しくあるべき』と自分の行動に制限をかけていたら、そうせざるを得なかった辛い感情が隠れているでしょう。

目次

 

『正しさ』を武器に他者を攻撃してしまう人の心理とは?

ハンマーで叩いて割れたハートの写真

例えば、こんな言葉を親からかけられた記憶はありますか?
「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。怖くない怖くない」
「いつまでも泣くものじゃない。早く泣き止みなさい」
こんな風に言われると、子供は自分の中に生まれた感情を『感じてはいけない悪いもの』、『強くないといけない』と認識してしまい、大人になっても感情を表現するのが下手になり、弱さを見せられなくなります。

しかし、それでも人には感情があります。
周りの人がイキイキと感情を素直に表現していたら、「そんな風に言う(表現する)のは恥ずかしい行為だよ」と、正しさを武器に他者を攻撃するようになります。

人の感情は人それぞれ。価値観も人それぞれです。その人にはその人の正義があることは、もう知っていますよね。それを理解し、受け入れるには、『自分は自分のままで良い』と感情を素直に受け入れることが重要です。

けれど、自分の中に信じるべき『感情』がない人はどうなると思いますか?

自分は、感情を表現することを許されなかった。
自分は、正しくあることを義務付けられた。
この『感情』は弱さなのではないだろうか?
『弱さ』は見せてはいけないものだ。

抑圧した感情や自分でも認められない弱さを隠そうとするあまり、他者を正しさで攻撃するしかできなくなるのです。
あなたは、そんな行動をとっていませんか?

抑圧した感情は、無意識の中に隠されているため、自分自身でも気が付かないことが多いです。しかし、表面に現れる生き辛さや苦しさを紐解いていくと、だんだんと自分の中に隠し続けてきた感情があることに気が付けるでしょう。
そこからが、生きやすくなるための第一歩です。

 

1.自分の感情を『正しさ』で隠さない

感情を抑圧してきたことが、大きな要因でした。しかし、今は誰かに制限されたからと言って、それに従うべきかどうかを判断し、選択する自由が自分自身にあることを知っていますね。

自分の感情を正しいか間違いかで測ることをやめ、感じたままの感情を素直に表現していきましょう。

けれど、今まで感情を抑圧することに慣れていると、素直に表現することの方が難しいでしょう。
まずは、「自分の中に生まれた感情は何一つ間違っていない」と肯定してみてください。言葉で口に出してみても、しっくりこなかったりモヤモヤを感じたりすることがありますが、それで構いません。
まずは感情を受け入れる姿勢を、自分自身に示すことから始めましょう。

 

2.人の感情に共感してみる

つい正論をぶつけてしまうのは、自分の中に抑圧した感情や強い思い込みがあるからです。まずは前項で、自分の感情を素直に認め、受け入れることを実践しましたね。では、次は人の感情に共感してみましょう。

人には人の価値観や正義があり、それは生まれや育ち、それまでの経験によって養われてきたものです。もしそれを、『世間の常識』という正論で論破しようものなら、相手は猛反発するでしょう。
その感情を、あなたはわかるはずです。

人が感じている気持ちを、立場を置き換えて「自分がもしそうなら?」と考えてみてください。そうして共感してみると、相手の感情をより深く知ることができます。
そして、人の感情に共感することで、自分の感情も受け入れやすくなっていきます。

 

生まれる感情はどれ一つも間違いなんかじゃない

森に差し込む太陽の光の写真

幼少期に「〜はいけない」と厳しく育てられると、大人にとって都合の良い子供になるように成長します。それは親の愛情を獲得するための子供なりの選択ですが、その影響は本人が大人になっても消えることはありません。
しかし、大人になったら、自分自身のために選択できます。

誰かのためでなく、自分自身のために。生まれた感情はどれも間違いではないし、感じてはいけないことではないと認められたら、きっと子供の時に感じた辛さや苦しさを和らげることができるでしょう。

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