怒りが止められない!それは『自分の気持ちを理解できていない』せいかもしれません。
人に怒りをぶつける前に、心の奥にある本当の気持ちに目をむけ、それを適切に表現できるようになれば、八つ当たりをしなくなります。
目次
ちょっとしたことで怒りやすいのはナゼ?
普段から、ちょっとしたことで怒りが込み上げてきて、怒りのコントロールに困っていませんか?
様々な怒りへの対処法がありますが、今回は根本的に『どうして怒りやすくなっているのか?』に着目して、根底から怒りやすさを解消していきましょう。
まず、怒りとは二次感情であることは知っていますか?
怒りという感情そのものは、別の感情を表現するための一つの方法にすぎないのです。
例えば、悲しいという感情が元にあり、その感情を相手にうまく伝える術がないと認識すると、怒りとなって相手にぶつけようとします。
まるで小さな子供が親に向かって、叫び声をあげて怒りをぶつけているようですよね。これと全く同じことが、大人にも起きているのです。
怒りを外に表現する前に、怒りの元となっている感情に気が付けると、相手に怒りをぶつける以外の感情表現を選ぶことができます。
例えば、「私は自分が無視されているように感じて、悲しかった」という風に相手に伝えれば、怒りをぶつけるよりも伝わりやすく、相手との関係にヒビを入れることもありません。
簡単そうなことなのに、やってみようと思うと意外と難しいと感じますよね。その理由は、『自分の気持ちを細かく認識できていない』からです。
怒りの感情が湧いた時、自分の尊厳や権利、利益が侵害されたと感じ、それを奪い返さなくてはいけないと躍起になっている状態です。そんな状態の時は、極端に視野が狭まり、自分のことを冷静に見直す暇もなく怒りをあらわにしてしまいます。
そんな時に、怒りの元となった感情は別にあるはずだと、自分の気持ちを深掘りしていく余裕はありますか?ほとんどの人は「そんな余裕はない」と答えるでしょう。それほどまでに、怒りは強い感情なのです。
けれど、そのままでは対人関係にヒビを入れてしまいかねない爆弾を抱えているようなものですよね。できれば、自分の気持ちをもっと深く知り、言葉として表現できるようになれた方が、人と付き合っていくのは楽になります。
では、どうすれば『自分の気持ちを細かく認識』できるようになるのか。
その方法は、気持ちの言語化が鍵です。
自分の気持ちを細かく言葉にして、相手に伝えることが日常的にできていれば、怒りが湧いた瞬間でも落ち着いて自分の気持ちを掘り下げて、怒りの下にある本来の感情を形にすることができます。
そのためには、気持ちを言語化することに慣れるのが一番です。
1.日記を書く
自分に起きた出来事を書き残す日記も良いですが、そこに自分がどう感じたかも書き足してみましょう。ポイントは、できるだけ別の単語に直して書く・深掘りして書くの二点です。
まず、別の単語に直して書くのは、気持ちのニュアンスを正確に表現するのに役立ちます。
例えば、寂しいという感情をそのまま言葉にすると、「寂しかった」と書きますね。それを別の単語に直してみると、もの寂しい・寂寥感・孤独・寥々たる・侘しい・うら淋しいなどがあります。
別の単語にするだけでもニュアンスは微妙に異なるので、気持ちをより正確に表現することができるようになっていくでしょう。
次は、気持ちを深掘りして書くことです。
どうして寂しかったのか、何が寂しかったのか、寂しいと感じた瞬間に何を思ったのかなど、気持ちが生まれた理由や背景を考えてみましょう。
気持ちが生まれた背景を知れば、自分が物事をどう捉える癖があるのか、どう感じる癖があるのかも知ることができるので、おすすめです。
2.本を読む
気持ちを表現する言葉を増やすには、本を読むこともおすすめの方法です。
漫画でも小説でも構いませんが、小説の方がより親しみのない言語に出会うチャンスが多いので、短い物語などから読んでみると良いですよ。
表現方法は本当に様々あります。たった一つの感情でも、言葉を変えていくつもいくつも表現する方法があることを実際に目にすると、自分の中にもその表現方法を取り入れることができます。
実際に使ってみないことには上手く言えないケースもよくあるでしょう。けれど、知っているか知らないの差は、とても大きいですよ。
知っていれば、それを使うことができます。知らなければ、自分が知る中でどうにかするしかありません。表現方法を増やせば、自分の中にある気持ちをもっと正確に、もっと深く、相手に伝えられるようになるでしょう。
自分を客観視して心を穏やかにしよう
心はいつでも穏やかでいられるわけではありません。時には荒々しく波立つこともあるでしょう。そんな時でも、感情のままに酷い言葉を外に向けて表現してしまわないよう、自分の気持ちを冷静に把握しようとする猶予を自分に与えてください。
そして、怒りの下にある本当の感情に目を向けて、自分の言葉でそれを表現しましょう。
自分を第三者の目線で見る『客観視』も、おすすめです。感情が荒ぶった時こそ、自分を客観視して冷静さを取り戻せるように心がけてみてください。
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