周囲に流されやすい人は『自分』と『他者』の境界が曖昧?

周りに流されやすい自分、変えたいと思いますか?もしそう思っていたら、二つだけ試してみませんか?

目次

 

流されやすい人に欠けているもの

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あなたは周りに流されてしまいやすい方ですか?
「はい」と答えた人の中には、そんな自分を変えたいと思いつつも、どうやったら「周りに流されない自分になれるのか?」と、自分を変える方法で悩んでいるでしょう。

身近な人の意見や権威ある人の意見を聞くと、途端に自分の意見に自信を持てなくなってしまうのは、自分と他者が別の人格を持つ人間であり、常に対等な立場にあることを受け入れられていません。「相手の方が正しいだろう」と考えて、自分の意見を隠してしまいます。

流されやすい人に欠けているもの、それは『自分と他者の境界』です。

自分と他者との境界が曖昧だと、自分以外の誰かの問題を自分のこととして捉えて悩みを増やしたり、見知らぬ誰かの意見でも無視することができなかったり、優先すべき『自分』を見失って様々な物事を判断してしまいます。

そうすると、「私は〜と思うけれど、これで正解なんだろうか」という不安が常に心にあるでしょう。周りの意見が自分にとっての正解であるかのように錯覚し、結果的に『自分』を見失ってしまいます。

想像してみてください。
もし、常に「自分が間違っているかも?」という疑問を抱いたまま生きていたら、自分の中にある気持ちや意見を言葉にできるでしょうか?
自分が「〜がやりたい」と思っても、周りが「〜だけはやるべきじゃない」と言ったら、「やってはいけないことなんだ!」と自分を強く否定してしまうのではないでしょうか?

その生き方は、苦しいですよね。

今回は、周りに流されない確固たる自分を作る二つのコツをご紹介します。
自分らしく生き、自分の気持ちや意見を素直に言える『自分』であるために、あなたの中にある自分と他者との境界を明確にしましょう。

 

1.感情に流されない練習をしよう

まず重要なことは、何かを判断したり意見を述べたりする際に、感情に流されずに冷静でいられる自分になることを目指しましょう。

感情は心から生み出されます。心は、いつでもどんな時でも切り離すことはできませんよね。思ってもいないところで強い感情が押し寄せて、場を台無しにしてしまうなんてことにならないよう、感情はコントロールできるものだということを体感します。

落ち着ける環境で目を閉じ、ゆっくりと深呼吸してから始めてみましょう。
やり方は、次の手順に従って行います。

  1. 緩やかに流れる川や風をイメージする
  2. 感情に名前をつけて、イメージの中の木の葉に乗せる
  3. イメージの中にある川や風に、その木の葉を流す

感情が頭や心の中に現れるたびに、上記の手順で流していきます。行う時間は5〜10分を目安にして、心が落ち着くまでやってみましょう。
コントロールしにくいと思っている感情も、具体的なイメージで練習することで、コントロールすることを体が覚えていきます。この練習が身につけば、いざという時でも頭の中で感情をコントロールしやすくなりますよ。

こちらの方法は、心理療法ACTの方法の一部です。詳しいやり方はこちらの記事でご紹介しています。ぜひ併せてお読みください。
心理療法ACTでのマインドフルネスのやり方。『今に集中』とはどういう状態?

 

2.自分と他者を区別しよう

自分と他者を区別できずにいると、人の顔色を窺うのが癖になります。それは、人と同じ意見にならないと正解ではないと無意識に思い込んでいるからです。

誰かの悩みや問題を自分のこととして捉えて、解決への道を一緒に模索するのは一見すると良い行動に見えますが、相手側や客観的に観察してみると、相手が自分で考え、成長する機会を奪っている状態です。
誰かといる安心感、一緒に同じことに向かっている充足感などを履き違えると、「周りと一緒でなくては幸せ・安全・安心できない」と思い込んでしまいます。

しかし、視覚的に自分と他者は別物だと理解していますよね。それを精神的にどう区別するか、悩みや問題・課題を分離して考えることで、自分と他者は明確に別の存在だという認識を強められます。

例えば、最終的にその問題を放置して困るのは誰か?こう考えてみると、その課題・問題を本来持っているべき人がわかります。
それが自分でないなら、自分が力になることで相手は楽に課題をクリアできるとわかっても、手を出すのはやめましょう。冷たい対応のようにも見えますが、夏休みの宿題が終わらないからと言って、親が手伝っても子供の学習力は向上しないし、やり遂げる計画性も身につきませんよね。それと同じです。

課題の分離によって、自分と他者を明確に分けて考える下地が身につきます。

 

何歳からでも心は成長できる

桜の写真

あとは実践です。見聞きした情報だけでは、人は成長できません。聞いた情報を実際に自分で行い、それがどういう結果になったかまでを体験することで、人は一歩成長できるのです。
それは大人になっても変わりません。人は何歳からでも成長できる生き物ですから。

「もうこんな歳だから」そう思うならば、残りの人生を豊かにするために、今よりも喜びや楽しみを増やしていけるように、辛さや苦しさを減らせるように、心を成長させてみませんか?

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