何事にも傷つかず動じず、鋼のメンタルが強いと思っていますか?その強さは取り繕ったメッキのようなもの。
本当の心の強さは、自分の『弱さ』を認められる部分にこそあります。
目次
本当のメンタルの強さは耐久力じゃない!
心が強くなれば、どんなことにも動じず、どんなことを言われても傷つかない鋼のメンタルを手に入れられると思っていますか?
もし、そう思っているとしたら、それは大きな誤解です。どれだけ耐久力のあるメンタルを手に入れても、心の繊細さは1mmも変わりません。ひどい言葉を言われたら傷つくし、悲しいことがあったら心が張り裂けそうなほど痛みます。
本当のメンタルの強さは、耐久力のことではないのです。
弱さは、欠点や苦手な部分のことを意味するとすれば、人から弱さは決して無くなりはしないでしょう。人は完璧にはなれないからです。
では、弱さを強さで包み隠し、耐久力を上げたとしたら、それで満足できるでしょうか?
ひどい言葉や出来事に傷つくたび、心の弱い部分が怖さのあまりに悲鳴をあげるかもしれません。いつか、耐えられる以上の攻撃をぶつけられたら、心の弱い部分が直接傷つけられてしまうかもしれません。そう考えただけで、心は脆く弱くなっていきます。
耐久力を上げても、それで心は強くならないのです。
本当の意味で心を強くするには、弱さを受け入れることが何よりも重要です。
自分の弱さと向き合うには、覚悟がいるでしょう。できれば、うやむやにしておきたいと思うかもしれません。
それでも弱さ向き合うのは、自分の弱さを言い訳にしたり、生き辛さを感じたりせずに、ありのままの自分で自分らしく生きるためです。
本当の心の強さを、あなた自身が確かめてみませんか?
1.自分の弱さ・欠点・苦手分野を振り返る
これまでに、最も成功した体験と最も失敗した体験を思い返してみてください。どんな状況で、自分はどういう行動をとったか、その時に何を思っていたかなど、具体的に書き出してみましょう。
書き出した体験から、自分がどんなことを苦手と感じているか、どこを欠点と思っているかが改めて見えてきます。
2.自分自身も『大切な人』
書き出した内容を改めて見てみると、目を背けたくなる気持ちが湧くかもしれません。または、「自分はこんなはずじゃない」と狼狽えるかもしれません。けれど、書いた内容は、ありのままのあなたです。そのままの『あなた』を受け入れませんか?
面と向かって弱さを突きつけられると、つい拒絶してしまいたくなりますよね。目を背けて無かったことにしたいと、無意識に自分を守ろうとします。
しかし、目を背けるほど心はますます弱っていきます。目を背けることは、否定や拒絶と同じだから。
もし、その弱さを持っているのが、あなたの大切な人だとしたら、あなたは相手を嫌いになりますか?いらないと切り捨てますか?
そんなことで、人を判断なんてしませんよね。それと同じことを、自分にもしてあげてください。言葉にして「受け入れる」と宣言してください。
弱さは、責める部分ではなく受け入れる部分です。誰かと支え合うためには、どこかに受け入れる容量が必要です。それが弱さなのではないかと、私は思っています。自分にも弱いところがある。だから、人の弱さも受け入れ、支え合うことができると。
『弱さ』を認めることで自分らしさに気付ける
取り繕った強さは、本当の強さにはなりません。ちょっとした衝撃で、あっというまにメッキは剥がれ落ちてしまうでしょう。
本当の心の強さは、弱い部分もありのままを受け入れることです。
自分を受け入れてください。これまで頑張って生きてきて、傷ついても生き抜いてきた自分を、弱さもある自分を認めて受け入れてください。受け入れれば、目を背けていた時と違った心の安定を得られます。
「弱くても良い」と思うからこそ、強くなれるのです。
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