こんな思い込みを持っていたら、自分らしく生きることはできません。自分の価値観を見直してみませんか?
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いつの間にか刷り込まれる『思い込み』
生き方は、周りにいる人からの影響を強く受けます。権威のある人が「〜が良い」と言えば、自分にとって本当に良いかどうかはさておき、「そうなんだ。じゃあ〜をしてみよう」と鵜呑みにしませんか?または、自分が所属するコミュニティの中で発言力のある人が、「〜にしないなんて変」と言ったら、次の瞬間にはそれに対する基準が改められるなど。
自分の人生をどう歩み進めていくか、どんな未来に向かっていくか、それは個々の判断に委ねられているものです。けれど、自分一人の考えではわからないことが多すぎるので、周りの意見はとても貴重ですよね。
しかし、貴重とは言えども、周りの意見に従ってばかりいたら、自分の人生ではなくなってしまいます。誰かの思いつきが人生の指針では、狂った地図を持っているようなものです。迷子になる不安、今がすでに迷子なのではないかという不安に駆られ、穏やかではいられません。
こうした思い込みは、気が付いたら持っていることがほとんどです。ニュースやSNSを見るたびに、その情報の真偽を疑ってかかりませんよね。身近な人の話を、「それは本当だろうか?」と身構えたりはしないでしょう。
ゆえに、いつの間にか刷り込まれているのです。
ただ、この思い込みは持ち続けていると、自分の意見や気持ちと矛盾することが多いので、生き辛さを増していってしまいます。
自分らしく、自分のための人生を生きるには、思い込みを持っていないか定期的に自分の価値観と向き合うことが大切です。
例えば、次の五つのような思い込みを持っていませんか?これらの思い込みは、生き辛さを増加させる思考です。持っていたら、早めに手放すことをおすすめします。
1.普通であろうとする
普通でいることの何が悪いのか?と、疑問に思うのは無理はありません。現代は『普通』こそ最良と教育されてきました。
大人の言うことを素直に聞くのが、子供の普通。
年配者の言うことに口答えしないのが、社会の普通。
適齢期には結婚して子供を産み育てるのが、人の普通。
こんな風に世の中には誰かが決めた『普通』が蔓延しています。
けれど、この『普通』とは、それを選ぶ人が多いというだけの結果だと知っていますか?
誰かが決めた普通になるように「〜が良い」と情報を流せば、一般大衆はそれに従います。そうなれば、誰かにとって都合の良い『普通』が完成です。
しかし、その『普通』に合わない人も一定数います。それを少数派だとは思いません。ほとんどの人が今ある『普通』に苦悩しながら、それに添えない自分を卑下しています。
普通になんてならなくて大丈夫です。自分にとって心地よいのを普通にしましょう。
2.相手を変える・支配する
「話せば伝わる」という言葉を、「話せば相手も理解して受け入れて心から意見を変えてくれる」だと思い込んでいませんか?だとしたら、対人関係で問題が多発しているでしょう。
人の心は決して、他者には変えられません。他者の影響により変化が起きたとしても、変化することを望んで、変化しようと行動したのは本人の決断によるものです。他者が決断して変えさせたものではないのです。
人を変えようとすることは、相手を自分の思い通りに支配したいという欲求の現れです。どんなに自分が「こっちの方が良い結果になる」と思っていても、相手がそれを望んでいるとも限らないし、相手にとって良いとも限りません。
人とは適切な距離を置いてこそ、信頼を築くことができます。深入りしすぎては、相手に不快感を与え、関係を解消したいと思わせてしまうだけです。
相手を尊重し、一歩引いてみましょう。
3.全員と仲良く
世界中の全員と出会うことは確実に出来ないことですよね。それと同じように、自分の周りにいる人たち全員と仲良くしようとするのも不可能です。
子供の頃の教えは、大人になっても無意識の領域に残ります。それを意識して変えないと、いつまでも気持ちと行動が矛盾してモヤモヤを抱えてしまうことも。
その最たる教えは、誰とでも仲良くです。
人には性格があって、それぞれの持つ価値観で生きています。そこに良し悪しや優劣は存在せず、ただそうであるというだけです。
性格が違うから仲良くなれる人同士もいれば、性格が違いすぎて相性が悪いという人同士もいます。その違いを考慮せず、誰とでも仲良くしようとすれば、どちらかが自分の意見を取り下げて、相手の言いなりになるしかありません。
何をしても合わない人は、合いません。無理に仲良くするよりも、相性が悪いから離れる方がお互いの心を穏やかに保てます。
4.理想通りの結果を求める
行動したからには、理想通りの結果にならないと嫌だ・いけないとの思い込みも、心に相当なストレスをかけます。
努力しても、理想通りの結果が出るとは限りません。努力が足りなかったと思い、精進するのもいいですが、自分を否定する方向へ進んでしまうならば、その思い込みは手放した方が良いです。わざわざ努力した自分を否定なんてしても、何のメリットもないからです。
100%自分の影響だけで結果が出せるならば、努力のしようもあるでしょう。けれど、ほとんどの物事は自分以外の影響を受けながら、自分にとって良い結果へと導かなくてはならない状況にあります。
そんな中で、理想通りの結果を出すなんて無謀です。
自分がやるべきことを成したなら、あとは成るようになると考えましょう。その方が、結果の良し悪しに執着せず、そこまでの努力を誇れます。
5.批判されない
できれば、批判なんてされたくはありませんよね。けれど、人は完璧ではないから誰かからの批判も受けるのは仕方がありません。
批判されることは、決して悪い面だけではないでしょう。批判の中には参考になる意見もあるし、自分では見えていなかった部分を教えてくれる一面も持っています。
ただし、全ての批判を受け入れる必要はありません。恨めしいという思いだけで批判をしてくる人も一定数いるからです。
成功するほど、成長するほど、批判は数が増えてくるでしょう。それは、あなたが自分を高め続けてきた結果が実っているということです。
全員と仲良くすることができないように、自分を批判する声は無くならないと諦めるのも、心の平穏を保つ一つの手段です。
思い込みがなくなれば生きやすくなる
「〜でなければならない」のような思い込みは、ほとんどのケースで生き辛さの原因となっています。その思い込みのほとんどが、幼少期や青年期に周囲の大人から教えられ、経験を積んできた中で心身に刷り込まれています。だから、それがおかしいとは思えないのです。
耐え難い生き辛さを持っていたら、まずは自分の中の思い込みを探ってみてください。それが当然だと思っていること、そうだと教えられてきたことを疑ってみてください。きっと、あなたの心に引っ掛かる部分があるはずです。
思い込みを手放せば、抱えている生き辛さは少しずつ和らいでいくでしょう。
自分らしい価値観を得られるように、自分らしく生きられるように、自分の価値観を見直しませんか?
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