「心の中の不安を、誰かに話すのは気が引ける」そう思う人にはセルフカウンセリングがおすすめです。
自分一人でいつでもできる方法をご紹介します。不安の呪縛から抜け出しませんか?
目次
自分は何が不安なのか?『何となく不安』を解消しよう!
悩みや問題には、2種類あります。明確に原因がわかっているものと、「何となく…」と感覚的にしか把握できないものと。どちらも他のことが手につかないほど、自分を悩ませますが、解決の糸口を掴みにくいのは『何となく』の方です。
この『何となく』感じる気持ちから不安が刺激されます。そして、不安は不安を呼ぶ材料ともなり、原因も解決の糸口も何もわからないまま、ただ漠然と強い不安に心が支配されてしまいます。
こんな状態、誰もが一度は陥ったことがあるのではないでしょうか?
この状態の主な原因は、小さな不快感や我慢の溜め込みやインプットする情報の多さなどと言われています。
現代は、人一人が簡単にあらゆる情報にアクセスできるため、簡単に不快な情報を目にしやすいのです。
例えば、SNSやニュースサイトでは、否定的な文章や危機を知らせるような内容に注目が集まりやすいと知っていますか?人は本能的にネガティブな情報にアンテナを張っているため、不快な情報は無意識に集めやすいのです。
逆に、誰かの幸せを伝える情報であっても、それを自分自身の不幸と比較してしまえば、それは自分にとって不快な情報となります。
ただ、この不快感はとても小さいことが多いです。気に留めないようにと思えば、次の瞬間にはもう別のことに意識が向く程度の不快感です。ですが、着実に心の中に鬱憤が溜まっています。
溜まった鬱憤はどこに行くと思いますか?泡のように消えてなくなるわけではありませんよ。心から吐き出さなければ、そのままずっと心の中に沈み込んでいくだけです。
そうして溜まった不快感はどんどん色んな我慢の感情と混ざり合い、拾い上げた時に「これはどんな感情だったんだろう?」と、自分でもわからない状態になってしまいます。
気持ちを溜め込む、我慢を続ける、不快感を表現しない。これらの行動は未来に向けて不安の種を蒔いています。気付いた時には強い不安となって現れ、どう解消すれば良いかわからなくなってしまう感情の種です。
そんな不安を、心に溜め続けてきた気持ちを吐き出して、楽になりませんか?
1.セルフカウンセリングの目的とは?
気持ちの吐き出しにおすすめなのは、セルフカウンセリングです。もちろんプロのカウンセラーや精神科医と対話して、自分の本当の気持ちと向き合ったり、思考を変えたりする方法もおすすめですが、自分でも言葉にしにくい気持ちを、人に話すのはハードルが高いという人もいますよね。人に話す前に、自分一人で簡単にできるのがセルフカウンセリングの良い点です。
セルフカウンセリングの目的は、自分と向き合い、不安に縛られた状態からの解放です。
長年、気持ちを吐き出さずに心の中に溜め込んできた人は、自分自身を軽く扱うことに慣れてしまっています。「自分が我慢すれば丸く収まる」との答えが、いつでもどこでも最適解だと思い込んでいるのです。
しかし、そうして自分を蔑ろにし続けたツケは、心の中に渦巻く強い不安となって現れます。
セルフカウンセリングでは、そうした気持ちを一つずつ解いて、心の奥底にしまい込んだ本当の気持ちを見つけ、外に表現することを学んでいきます。
困っている時には誰かを頼ることも大切ですが、自分で自分を助けられる術があると知っていると、より安心できます。
2.『正解』を求めないで
メンタルケアの一番の問題は、世間的な正解を求めることです。
例えば、転んで膝に擦り傷ができたら、傷口を洗い流して消毒して、傷口を保護するために包帯や絆創膏を貼って治療しますよね。それが当たり前であるように、誰もが同じ手順で行うでしょう。
けれど、心の問題に対しては誰かの正解が自分の正解とはなりません。
価値観は人の数だけあります。どれかが正解でどれかが間違いという思考そのものが、心を病ませる原因となってしまうので注意して欲しいと思います。
セルフカウンセリングでも通常のカウンセリングでも、「自分はどうしたいのだろう?」と何度も自分に問いかけて、自分なりの答えを見つけていきます。
そこに『正解』という言葉は相応しくありません。自分らしさに正解はないでしょう?それと同じです。正解よりも、自分らしさを探しましょう。
3.ゆっくりと自分の気持ちを深掘りしていこう
では、セルフカウンセリングの方法をご紹介していきます。
一人で行う方法なので、どこか静かでゆっくり心を落ち着けられる場所を選んでください。準備するものは、紙とペンだけです。
準備が整ったら、深呼吸をして始めていきましょう。
次の五つの質問に順番に答えてください。できるだけ具体的に、思っていることを整理して書くのではなく、思っているままを書いて、書き足しながら心の中を整理していきます。
心の中にある思いは、全てを文字にする心がけで質問に答えていってくださいね。
- 何が不安?不安・問題と感じていることは何?
- 1の答えに対して、どうして不安・問題と感じるのか?
- 1の答えを感じたきっかけとなる出来事は?
- 1の答えが自分にどんな影響を与えている?
- これからどうなっていきたい?
時間がいくらかかっても大丈夫です。気持ちを吐き出すには慣れも必要です。心に溜まった気持ちが多く複雑なほど、書き出すには時間がかかるでしょう。書き終えたと思っても、まだ隠している気持ちがあるかもしれません。
自分が本当は何を思い、どう感じているのかを知っていってください。
生き方の指針は、あなたの気持ちです。人生の方向性を決める重要な指針を取り戻しましょう。
心を解いて気持ちを知る
心の中には、いつだって本当の気持ちが生まれています。けれど、それを外に表現するかしないかは自分で選んでいますよね。
いつだって素直に気持ちを表現したいものですが、常に心をオープンにしていると思わぬ攻撃に傷ついてしまったり、誰かを傷つけてしまったりもします。
だから、時と場合を考える観点は大切です。
それでも、肝心な時には自分の気持ちを素直に表現できるように、自分で自分の気持ちを把握しましょう。
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