生き辛さの原因は外部からもたらされるのではなく、実は自分自身が作り出しています。そんな原因を改善して、生きやすくしませんか?
目次
何が生き辛さを作り出しているのか?
生き辛さは、どこから生まれてくると思いますか?
人の心は、様々な外部からの刺激によってストレスを加えられています。そのどれもがネガティブなものではなく、時にはポジティブ(自分の成長や嬉しい出来事など)なものに対しても、プレッシャーという名のストレスとなります。
ストレスは、それそのものが悪いものではありません。ポジティブなものは自己研鑽のためのステップだったり、ネガティブなものは危険を回避するための本能だったりして、見方を変えると悪いものとは言い切れないのです。
けれど、ストレスが多すぎると生き辛さを作り出します。
大きなストレスは、一度に受け止め切れる量を超えているため、支え切れずに倒れてしまうと想像できますね。小さなストレスは、受け止めることは簡単ですが、それが長期間続くと「ストレスから逃げよう」「ストレスを拒否しよう」との考えも出来ない状態のまま、習慣化された行動によってストレスを受け続けてしまいます。
これが生き辛さを作り出している主な原因です。
例えば、頭上から岩が落ちてきたら、誰だって反射的に逃げますよね。大きいストレスは「受け止め切れない!」と判断しやすいため、回避が容易です。
けれど、それが木の葉一枚だったら、あえて避けようとは思わないこともあります。その小さなストレスを受けることに慣れ、そのストレスが日常の一部となってしまえば、心にはどれだけの辛さや苦しさを抱えることになるでしょうか。
避けようとも思わない、もしくは避けるのが面倒・世間体が悪いなどの思いを抱きやすい小さなストレスの積み重ねほど危険です。そのストレスによって、いつの間にか生き辛いと感じる生き方へとシフトしていってしまいます。
意識して小さなストレスを避けてみませんか?
もしかしたら、その小さなストレスの中にあなたの生き辛さの主な原因が隠れている可能性は高いです。
1.自分より人を優先する
人のためになること、人の役に立つことを幼少期から教育されてきている人ほど、自分よりも周りにいる人、それも顔見知りではない他人まで優先する傾向にあります。
どうして自分ではなく、人を優先するのかと言えば、そうしなければそのコミュニティから除外されてしまうかもしれない恐怖や、そうするのが常識だという思い込みを持っているからです。
よく考えてみましょう。
誰かを蔑ろにして成立するコミュニティは、健全でしょうか?
そのような集団に属して、心の安寧は得られるでしょうか?
自分よりも人を優先する優しさは美徳ですが、自分を犠牲にしてまでやることではありません。そして、誰かの犠牲がなければ成立しないコミュニティに属することは、自分を不幸にすることと同じです。
人生は誰のものかを考えてみてください。
誰の目で世界を見て、誰の意思で生きているのかを考えてみれば、本当に優先すべき人が誰かわかるはずです。
2.常識・マナーは絶対
幼少期の教育による思い込みはなかなかの強制力がありますが、社会全体という大きな集団の圧力も相当な強制力があります。
例えば、少し前までは「就職したら三年は辞めてはいけない」と言われていました。すぐに退職する人は心が弱く、逃げ癖がついている人だという認識からです。
けれど、合わない職場や職種の会社にいつまでも在籍している方が、本人にとっても会社にとっても良くない結果となるのは明白ですよね。それならば、さっさと見切りをつけた方がお互いのためになります。
そういうふうに考えられるのは、客観的な思考を持っているからです。
もし、「就職したら三年は辞めてはいけない」という常識を絶対だと思い込んでいたら、三年間は辛い環境に自分を置いておかなくてはなりません。
自分にとって辛い状況を作り出す常識やマナーは、一度疑ってみてください。
常識もマナーも、昔からあったものではありません。その環境に応じて、発言力のある人によって考え出され、定着していっただけのものです。法律とは違って、必ず守らなければならないものではありません。
自分に必要がない、辛い状況しか作り出さない常識やマナーならば、手放しましょう。
3.休むのはサボること
休むことに罪悪感を覚えるのは、休憩=サボりと思っているからではありませんか?
それは大きな間違いです。
長時間ハイパフォーマンスで活動し続けることが美徳とされた時代がありましたが、その風潮が現代までも部分的に残ってしまっています。それが休むことの誤った認識です。
休むことが悪いことだと認識していると、決まった休憩時間にすらきちんと休めません。そうなると、ずっと活動し続けることになり、心身に多大な負担をかけてしまいます。
ストレスと疲労が積み重なったままだと、何をする気力も湧かないのは当然の結末ですよね。
休むことは、疲労やストレスを解消し、自分の調子を整える大切な役割があります。
『自分を大切にする』生き方を選ぼう
生き辛さの多くは、自分を犠牲にする選択が続いていることが原因です。ご紹介した三つの原因も、自分の状態よりも周りを優先した結果に起きています。そうした積み重ねが、心身を壊すことに繋がってしまうのです。
生き辛さを和らげるのは、そう難しくはありません。
自分の思考や行動を振り返り、何が辛いと感じる原因になっているかを客観的に見直してみてください。今の自分自身のどこかに、その原因が隠れています。
原因がわかったら、それを取り除きましょう。
自分を大切にしようと思えば、自然と不要なものがわかります。
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