議論は対立しか生まない。『自分の正しさ』を押し通せば対人関係はうまく築けない

「自分の方が正しい」と、互いの主張が平行線のまま白熱した議論になった経験は、一度や二度ではありませんよね。誰にでも経験があるでしょう。

意見のぶつかり合いともいわれる議論、対人関係を悪化させる最悪の行動だと知っていますか?

目次

 

『正しさの主張』は対立関係をつくり出す

ビルの窓に映る空の写真

人を説得したり、意見を通したい時、誰もが同じ気持ちを抱えています。
『自分の方が絶対正しい』
この気持ちを持った者同士がぶつかった時、どうなるでしょうか?いい大人が口汚くケンカする様子が、容易に想像できますね。

人は誰でも、自分の考えや意見が絶対に正しいと思い込んでいます。周りから、「それは間違いだ」と言われるほど、頑なな態度をとってしまうものです。
けれど、お互いに一歩も譲らなければ、意見は対立したまま。良い関係を築いていこうという気持ちにはなれませんよね。

人と同じ意見になることは稀です。ほとんどの場合が、どこかしら人と意見は異なり、その差が大きいほどに議論へと発展しやすくなります。
あなたにも、そんな経験はありませんか?

議論に勝ち、相手を言い任せば自分の正しさが証明されたように感じられ、とても気分が良くなりますが、対人関係という点で見ると、最悪の状況に陥っています。
議論で言い負かされた方は、どんな気持ちを抱いているか想像してみてください。そんな議論の勝敗が決した後で、「仲良くしていこう」と言われて、どう思うでしょうか。

議論が白熱するほど、遺恨を残しやすく、関係性を悪化へと導いてしまいます。
それを望まないのであれば、議論はしないに限ります。

自分では議論と思っていなくても、気が付いたら白熱した議論になっていることはよくあるのです。そうならない為に、議論の芽となる行動を避けてみませんか?

議論を避けるには、気を付けたい三つをご紹介します。
自分の行動を振り返り、今後の行動に活かしてみてください。

 

1.相手の間違いを指摘しない

相手が何かしら間違えをした時、その間違った点ばかりが気になってしまい、話しが全く頭に入ってこないことはありませんか?
人はいつでも、自分が話をしたいものです。自分が話題の主役でいたいし、注目を集めたいと願っています。相手の間違いを指摘することは、自分の正しさを主張する行為でもあり、優越感に浸れます。
だから、相手の間違いを指摘したくて堪らなくなるのです。

けれど、相手が間違ったことを言っていても、それをそのまま伝えてしまえば、議論になってしまう場合もありますよね。
率直に伝えても、オブラートに伝えても、間違いを間違いと指摘した時点で、相手に恥をかかせているも同然です。

相手に恥をかかせてしまえば、議論にはならなくても、議論をした後と変わりません。そんな時は、押しつけずに相手に間違いを気付かせましょう。

それが間違いだと断定するのではなく、疑問形で確認するように聞いてみてください。「~と~は、どちらだったでしょうか?私の記憶が定かではないので、確認できると嬉しいのですが」という風に、相手が自分で間違いに気付くことができれるよう、質問で誘導します。

すると、相手は自分の間違いを自主的に訂正するでしょう。自分で間違いを訂正すれば、それは間違いを指摘されたとは感じません。

 

2.自分の間違いは素直に・すぐに認める

逆に、自分の間違いを指摘される場合もありますね。
そんな時、自己防衛の気持ちが働き、言い訳じみた言葉を並べ立てようとしてしまいますが、間違うことは恥ではありません。誰にでもよくある事です。素直に認めて訂正しましょう。

笑い話にするかのように間違いを指摘されたら、それだけでもイライラしますよね。それに加え、話の腰を折られたことで更にイライラは増していきます。
けれど、そこで相手に指摘し返すような行動に走っては、余計な言い合いが始まってしまいます。

素直に「間違ったね。ごめん」と、すぐに返してしまえば、それ以上の追求は出ません。それ以上とやかく言ってくる人は、ただあなたを攻撃したいだけの人。そんな人とは、まともに話をする必要もありません。

 

3.相手に話をさせる

議論は、自分の正しさを主張したい気持ちがあるから始まります。つまり、主張したい気持ちを十分に聞いてあげれば、相手はすっきりするのです。

人は、自分が話すことで心を開いていきます。話す時間が増えるほど心は開かれ、すっかり話し終わった時には、話を聞いてくれた人を『自分の味方』と思うようになります。

議論を避けるには、相手が話したいことを最後まで邪魔せずに聞くことが大切です。
相手が何を主張したいのか、話の腰を折らずに最後まで聞いてみてください。相槌を打ち、興味を持って話を聞いていれば、相手はどんどん話をします。

そうやって話をさせることで、相手の中で問題の整理がつき、自分の誤りに気が付いたり、議論の芽となる問題点を自然と見つけたりすることができます。

 

尊重するから尊重される

握手する人の写真

人は、自分を大切に扱ってくれる人を大切にしようとします。それは自己防衛の為でもあり、誰もがそんな気持ちを無意識に抱えているのです。
だからこそ、相手を尊重しなければ、自分自身が尊重されることはありません。

人に大切に扱ってほしければ、まずは自分から相手を大切に扱ってみてください。「自分を優先してほしい」という要望ばかり押し付けてくる人を、誰も尊重しようとはしません。
まずは自分から一歩引き、相手を尊重する姿勢をみせましょう。

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