高い自己肯定感。自分に対する絶対な自信。
持っているだけで、自分をひと回り大きく見せてくれる要素ではありますが、過剰になるとデメリットの方が大きくなると知っていますか?
目次
過剰な自信や自己肯定感が引き起こす問題
自分に自信が持てなくて自己否定を繰り返してしまうより、自己肯定感が低い為に人に依存してしまうより、自信も自己肯定感も高い方が良いと思い込んでいませんか?
実は、高すぎても隠れた問題が引き起こされているのです。
確かに、自信のなさや自己肯定感の低さから、自己否定や他人軸な思考に走りやすいので、自信や自己肯定感は持てた方がいいでしょう。
しかし、良いものとは言え、過剰に持つことが良いとは限りません。重要なのは、そのバランスです。
自分に自信や自己肯定感を持つのは良いことですが、過信となれば人を見下したり、危険な状況に何も対処しなかったりなどの弊害を生じさせてしまうでしょう。
そして、何よりも恐ろしいのは『弱さを隠すために武装してしまう』ことにあります。
過剰な自信や自己肯定感は、実は心の奥底では「自信がない」「自分を認められない」と感じ、それを人に知られることを恐れるあまり、意識して自信のある自分や自己肯定感の高い自分を武装するというケースがあります。
人に弱さを見せることを極端に嫌がる、または怖がる人ほど、強気な自分を演出します。その結果が、高すぎる自信や自己肯定感となって現れているにすぎません。
しかし、その根底では自信のなさや自己肯定感の低さに悩まされているので、自分の弱さを認められず、自己否定や自己非難を繰り返し、どんなに辛く苦しい状況でも人に助けを求められません。
「私は自分で何でも出来る」→「だから人の手は借りられない」
「私はありのままの自分の存在を認めている」→「だから弱い部分や傷つきやすい部分を人には見せられない」
自信や自己肯定感を高いまま維持するために、自分自身を追い詰める思考をしていないでしょうか?
本来のあなた自身を認めて受け入れた方が、高すぎる自己肯定感や自信を手放した方が、今よりも楽に生きられるのではありませんか?
本来の自信や自己肯定感は、自分を強く見せる演出のための武装ではありません。
自分らしく生き、人生を豊かにする為の要素です。
過剰な自信や自己肯定感を手放すために、次の三つを意識してみてください。
あなたが『あなたの人生』をもっと楽に生きられるように、肩の力を抜いて楽しめるように。
1.自分の性質を受け入れる
人には生まれ持った性質があります。自分が掲げる理想像と違っていても、それはそれで良いではないですか。完璧な人なんていないのだから、完璧を求めること自体が誤りです。
何よりも、自分で欠点と思っていても、他の人から見たら長所と見えるものです。
例えば、『人の気持ちを察しすぎる』は『些細な変化に気が付ける』や『人の気持ちに寄り添える優しさを持っている』とも言えます。『規則に厳しい』は『誠実』や『責任感がある』です。
自分の性質が望んだものではなくても、悪い面を見ていては自分が嫌いになってしまうだけです。良い面を見て「こういうところもあるな」と、自分自身を受け入れてください。
2.不出来な部分を責めない・否定しない
面白いほどに、人は出来ている・成功している99%よりも、出来ていない・失敗した1%を見つめてしまう傾向があります。「完璧は目指さない」と言いつつも、無意識に完璧であろうとして僅かなミスや不出来な部分に注目しては、自分を非難してしまっていませんか?
誰だって完璧ではない。何度も何度も口にしても、心のどこかで否定していませんか?
「完璧じゃないと意味がない」と思えば、それだけ人生の難易度は上がり、辛く苦しい道を自分に課してしまうでしょう。そして、「どうしてこんなに辛いのか?」と悩んでしまうのです。
生まれ持った性質によって、得意ではない分野やどうしても上手く出来ない部分があります。しかし、それにばかり目を向けても、自分を責める材料を探すだけです。
「不出来でも良い」
「これが自分だから、これで十分」
そう思ってみてください。弱さも不出来も全部を含めて『自分自身』です。完璧な人間なんていないから、あなたは今のあなたのままで十分に魅力があると認めてください。魅力的と思えないなら、せめて否定をしないであげましょう。
3.理想の60%を目指す
目標や理想を掲げると、夢中になっている間につい完璧へと向かっていることが多いです。それも無意識の内に到達するレベルを上げているので、本人に自覚はありません。それって怖いですよね。
掲げた目標は、あくまでも100%の完璧な理想像です。そこへ思い描いた通りに進み、目標に辿り着くのは奇跡の確率です。稀にそんな奇跡に遭遇する人もいますが、ほとんどの場合はそんなことはありません。
そうはわかっていても、稀に辿り着いている人がいると思うからこそ、無意識の内に完璧を目指してしまい、目標に到達できても満足できなくなりますね。
だからこそ、60%くらい出来たら上出来と思いましょう。
到達目標が高すぎると、いくら結果を出しても満足できず、自信を失うばかりです。
だから、次のように考えましょう。
挑戦したこと自体が凄い。
頑張り続けたことが凄い。
結果を出せたことが凄い。
目標の60%まで到達できたことが何よりも凄い。
凄いことだらけですね。努力をして、結果を出した自分自身をぜひ褒めましょう。
良いも悪いも全部含めた『自分』を好きになろう
自分の良い面は、自信を持つ材料として役立ってはくれるでしょう。しかし、悪い面を無視しようとしたり、隠そうとしたりすればするほど、自分がそれを受け入れていないと無意識に訴え続けることになります。
良いも悪いも全部をひっくるめて、『あなた』という存在です。
「完璧な人なんていない」
これを口癖にしてください。完璧なんて存在していないのだから、完璧になろうとする必要はありません。つまり、欠点があったって良いのです。欠点があるからこそ、人と繋がり、その欠点を埋め合い、支え合うように生きていける世界があるのです。
そんな欠けたところの多い世界に生きる『あなた』を、もっと好きになってください。
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