呼吸の深さ、意識したことはありますか?
現代人は呼吸が浅くなりやすいライフスタイルを獲得してしまい、理由のない不安やイライラに悩まされている人が増えています。
そのイライラや不安、『呼吸』で解消しましょう。
目次
呼吸は『感情』と連動する!
スマホやパソコンでニュースや動画、SNSなどを見続けている状態は、常に刺激を取り込んでいる状態とも言えます。刺激に触れている時間が長いほど、心身は疲れやすくなり、呼吸も浅くなってしまいます。
浅い呼吸はイライラや不安といった不安定な感情を引き起こし、その浅い呼吸そのものが更なる不安や緊張を増幅させてしまう悪循環に陥ってしまうのです。
漠然とした不安、理由のわからない恐怖感、ほぐれない緊張。
それらは、浅い呼吸が原因となってしまっているかもしれません。
浅い呼吸の時は交感神経が優位になっている状態で、体がいつでも戦える臨戦態勢に入り、気を張り詰めた状態です。この状態では、物事に集中したり、活発に動けたりします。
しかし、緊張した状態でもあるので些細な刺激から、不安や恐怖、イライラといった感情を強く引き起こしやすいのです。
逆に深い呼吸の時は副交感神経が優位になっており、心身がリラックスした状態です。張り詰めた気はほぐれ、体から余計な力は抜け、心身が休養モードに入っています。
現代では強い外部刺激が常に手元にあるような状態です。スマホやパソコンから、簡単に情報を取得し、常に心身はアクティブモードです。
誰もが刺激的な面白さを求めてやみませんよね。
寝る直前までスマホを手放さないのではありませんか?
そのライフスタイルこそが、あなたの呼吸を浅くし、副交感神経へと切り替えるスイッチを鈍らせます。そうなってしまうと、イライラしやすい・不安になりやすいといったデメリットが生じてしまうでしょう。
心が安定しない生活の中では、どんなに自分を変えよう・良くしよう・高めようとしても上手くいきません。
なぜなら、自分自身を正しく整えることができていないからです。
最低限の呼吸は、意識せずとも体が自動的に行ってくれますが、呼吸の浅い深いは自分自身でコントロールが可能です。
呼吸を整えて、気分の落ち込みや不快感、イライラから抜け出しませんか?
イライラしなくなったら、理由のない不安が消えたら、あなたはもっと楽になれるかもしれません。
1.瞑想で深い呼吸をしよう
深い呼吸をする前に、あなたがどんな風に呼吸をしているかを確認してみましょう。
重要なポイントは、姿勢です。
背中が丸まっていませんか?猫背は見た目が悪い、ボディラインが崩れるだけでなく、呼吸を浅くさせてしまう姿勢なのです。
不安な時や落ち込んだ時、自然と体が丸まって膝を抱える姿勢になりませんか?まさに感情に連動して呼吸が浅くなっている状態です。
感情の落ち込みがないのに背中を丸めた姿勢をとり続けていれば、呼吸は常に浅いままですね。
では、背筋を伸ばして胸を開きましょう。
一日中ずっと意識して姿勢を正すのは、少々面倒ですね。
そこでおすすめは、瞑想です。
一日の中で5〜10分程度、瞑想して呼吸と心を整えてみませんか?
背筋を伸ばして深く呼吸する。瞑想はこれだけです。たったこれだけで、深い呼吸もできるし、荒ぶった気持ちも落ち着き、ぐしゃぐしゃになった思考はリセットされます。
瞑想の詳しいやり方は、こちらの記事でご紹介しています。
【週に一度、日に一度は瞑想した方がいい理由。自分をリセットする時間を作ろう】
2.交感神経・副交感神経のバランスを整えよう
交感神経と副交感神経は、一日の中で活動や感情によってスイッチを切り替え、状況に応じてバランスをとっています。
このバランス、実は簡単なことで乱されてしまうと知っていますか?
バランスの悪い食事、質の悪い睡眠、長期間のストレスなどによって、交感神経と副交感神経のバランスは簡単に乱され、緊張状態を保たさる交感神経ばかりが働く状態に陥ってしまいます。
これでは、休まるどころではありません。
大切なのは、両方のバランスを整えることです。
簡単に乱せますが、三つのポイントを押さえれば、簡単にバランスを整えることも可能ですよ。
食事には、発酵食品とビタミンを積極的に摂るように心がけましょう。腸内環境を整えるように意識したメニューを選ぶイメージです。
睡眠は心身を回復させる重要な役割があるので、こちらも重要なポイントです。良質な睡眠のためには、入浴が鍵になります。
湯船に浸かって体内の深部温度を上昇させることで、約90分かけて体温はゆっくりと下降していきます。体は、体温が下がると同時に眠気が押し寄せてくる仕組みになっているのです。良質な睡眠を得るためには、シャワーだけ済まさずに、湯船にしっかりと浸かって体を芯から温めましょう。
3.夜は刺激物を控えよう
刺激物が多すぎるがゆえに、現代人の呼吸の浅さに拍車がかかっています。その刺激となる情報、どこから得ているかはもうわかっていますよね。
タバコやお酒はもちろんですが、夜の時間帯、特に寝る直前までスマホで何かを見るのは止めましょう。
スマホのブルーライトが交感神経を刺激し、入ってくる情報を処理するために脳はフル回転しています。そんな状態からすぐに眠れるはずもなく、眠りについたとしても質の良い睡眠とはなりません。
日中に十分な刺激を得ているからこそ、夜は自分自身を癒す時間にしませんか?
人は、目から入る情報の処理に一番負荷がかかっています。
目を閉じて、川のせせらぎや海の波音などの環境音やリラックスミュージックを聞いたり、アロマを焚いて香りから癒し効果を得たりして、目を休ませるのもおすすめです。
体づくりは心づくり
体の疲労は、やがて心に到達します。そして心の疲労は、そう簡単には回復しません。
心が疲れ切ってしまう前に、心身が壊れてしまう前に、心と体を整えませんか?
深い呼吸は、あなたにリラックスする時間を与えてくれるでしょう。
ゆっくりと肺を広げ、息を吸い込んでみてください。イライラや不安が、少しだけ薄れていくのがわかりますか?
そうやって自分を整え、心をケアしていきましょう。
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