穏やかな対人関係を築くコツ!1分で『怒り』を抑えて冷静になる方法

強い怒りが湧くと、周りも自分の状態も見えなくなって、怒りを目の前の相手にぶつけることしか考えられなくなりませんか?その怒り、もしたった1分で落ち着かせることができたら…試してみたいと思いませんか?

目次

怒りが抑えられない!それはナゼ?

ガーベラの写真

会社や学校、家族など、自分とは違う価値観を持っている人たちの集まりだとわかっているのに、近しい人に対してほど、強い怒りが湧いて困っていませんか?

「こんなに尽くしているのに」
「相手のためを思ってやっているのに」
多くの場合、怒りは『自分の気持ちをわかってもらえない』ことに感じています。裏を返せば、それは『相手をコントロールしたい』願望の表れなのです。

「自分は精一杯、相手のためを思って行動している(頑張っている)。だから、自分が思った通りに反応するくらいしてほしい」
こんな思いは、相手の言動を支配したいと思うのも同じですよね。

相手を支配しようとする思いは、自分にとって身近な相手にほど感じやすいです。身近な人は、自分のことを知っていてくれると思い込んでいるから。
けれど、本当に他者のことを理解できるケースは、そう多くはありません。誰もが自分の価値観で物事を判断し、相手の立場に立って考える時でさえも、自分の中にある価値観がベースとなります。完璧に他者を理解することは、本当に難しいことなのです。

自分を真に理解してもらうことの難しさがわかっても、スイッチを切るように怒りがコントロールできるようになるわけではありませんね。これまで怒りが湧くままに感情を発散していたとしたら、怒りを抑えるのは容易ではないでしょう。

今回ご紹介する方法は、瞬間的に頂点に達する怒りを、1分間で落ち着ける方法です。
アンガーマネジメントの一つには、怒りを感じた瞬間に、6秒または10秒の時間を置く方法がありますが、この方法では全く怒りを抑えられないどころか、余計に怒りが煮詰まった感覚になった人も多いのではないでしょうか?

私もこの方法を何度も試しましたが、怒りは抑えられることはほぼありませんでした。瞬間的に言い争いにはならなくても、自分の中にある怒りは全く収まる様子を見せず、それどころか怒りが燃え上がるための燃料投下の猶予を与えているような状態でした。

この方法よりも確実に怒りを抑える方法と、冷静になってから自分の中の怒りと向き合う方法をご紹介します。対人関係の向上、生きやすい思考の獲得のために、ぜひ試してみてください。

1.1分間、息を止める

怒りが湧いた瞬間、まずは全ての行動を止めましょう。反射的に相手に食ってかかりたい気持ちが湧きますが、そこは頑張って抑えてください。もし、行動を起こしてしまいそうなら、その場からとりあえず離れたり、相手に背を向けて行動を止めましょう。

そして、怒りを抑える方法は、息を止めることです。それも限界まで息を止め続けます。
時間は測るよりも数えている方がおすすめです。
目安は1分間。1分経過してもまだ息が続くようなら、そのまま継続してみてください。

息を止めた直後は、怒りで頭の中も心もグツグツと煮えたぎっています。自分の正当性を主張したり、相手の間違いを指摘したりしてやりたい気持ちが強いですよね。
けれど、30秒ほど経過すると、それどころではなくなります。

息が苦しくなるのです。呼吸は、生命活動を維持する重要な行為です。それを止めれば、生命は危機に直面します。
そんな時に、誰かへの怒りを考えている暇はあるでしょうか?

この方法は、思考が優先される状態から、感覚を優先する状態に強制的に移行し、怒りから距離を置くことができるのです。
呼吸を再開しても、怒りは先程までの煮えたぎった状態ではないでしょう。怒りは二次感情ですから、瞬間的な感情の高まりが過ぎれば、冷静に向き合いやすくなります。

2.自分の気持ちと向き合う

怒りに任せて、人を傷つける行動をとってしまわないために、怒りを抑える方法をご紹介しました。次は、その怒りの根本にある気持ちと向き合って、絡まった気持ちをほぐしていきましょう。

瞬間的な怒りを抑えられるようになっても、根本の気持ちが解消されていないと、いつまでも怒りを抑え続けなければなりません。
二次感情と言っても、自分の気持ちを無理やり抑え続けるのは、おすすめできません。気持ちは受け入れられなければ、行き場をなくして泥のように心に溜まっていってしまうからです。溜まった気持ちは、いつか爆発します。その時に傷つくのは、目の前の相手だけではなく、自分自身もです。

そうならないよう、冷静さを取り戻した時に自分の気持ちと向き合ってみましょう。

気持ちと向き合うには、その時の気持ちを深く掘り下げて、心の奥では本当はどう感じていたのかに気付き、その気持ちを受け入れることが、不要な怒りを湧き上がらせなくさせます。

自分の気持ちと向き合うのは、簡単そうですが、簡単ではありません。見たくない気持ちが隠れていることが多いです。
けれど、本音をきちんと理解して受け入れるだけでも、自分の言動を生きやすくなるように大きく変えることができます。そして、気持ちを外へ表現する方法を身に付ければ、対人関係も良いものへと変えていけるでしょう。

気持ちとの向き合い方、怒りと自分の本音については、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひ参考にお読みください。
怒りを人にぶつけてしまうのは『自分の気持ちを理解できていない』せい?
感情のコントロールや制御では根本的解決にはならない。『根本を治す』方法を実践していこう

また、『怒りやすい環境』に自分を置いていないかも、併せて確認してみましょう。
怒りやすい『自分』になっていない?こんな環境では怒りやすくなってしまう

自分の『気持ち』を受け止めよう

観葉植物の写真

怒りは、自分の気持ちが蔑ろにされたと感じた瞬間に、火がつきます。溜め込んだ気持ちが大きいほど、怒りは強く複雑です。
けれど、怒りの根本にあるのは「わかってほしい」、「受け入れてほしい」という純粋な気持ち。

まずは、誰よりも最初に自分自身が受け止めてあげなくては、どんなに周りが受け止めてくれても虚しいままです。
だから、あなたがまずは自分の気持ちを受け入れてあげてください。

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