正論で言い負かしたくなってしまう癖を直そう。『言い負かしたい』は孤独感の表れ

ただの意見交換のつもりが、つい正論で相手を言い負かしたくなってしまう気持ちになっていること、ありませんか?
その気持ちの裏側には、強い孤独が隠れています。

正論を言い続ければ、対人関係は崩壊するだけ。
その癖を直してみませんか?

目次

 

孤独感が強い人ほど正論を振りかざす

スマホを持つ人の写真

正論。正しい道理であり、正当な筋の通った意見のことを差しますが、生きていれば正論だけが必ずしも正しいというわけではないことを、誰もが経験していますよね。
正しいから絶対なのではなく、時には緩さもなければ成り立たないのが人です。

けれど、そんな正論を大々的に振りかざしてしまう人がいます。
自分の凄さを見せつけたいという欲求から、相手を格下に見て、自分を格上だと認めさせたい行動からなど、様々な理由から正論を振りかざして、胸を張っています。

その中に、別にマウンティングしたいわけではなく、相手の気分を害したわけでもなく、ついつい正論を振りかざしてしまう困った癖を持ってしまった人もいることを知っていますか?
その人達に共通しているのが、強い孤独感です。

孤独であるがゆえに、自分自身の有用性を周りに示して、「認めてもらいたい」や「受け入れてもらいたい」という承認欲求を満たそうと、本人なりに頑張っているのです。

周りに認めてもらい、受け入れてもらう為には、役に立たなければならないという思考が根底にあります。その思考自体は、『自分を受け入れてほしい』という思い以外にも、『周りの人の役に立ちたい』という純粋な思いを持っている場合もあるのですが、その結果の行動で相手を不快にしてしまうのは、とても残念です。

正論をぶつけるという行動の結果、相手を不快にさせてしまい、友好的な関係を築くことができず、ますます周りの人達から一歩引かれてしまいます。それによって対人関係に苦手意識を持ちやすく、生き辛さを感じずにはいられません。
そんな経験ありませんか?

もし、思い当たる節があれば、その癖を直してみませんか?
癖は直せます。長年かけて築いてきてしまった歪んだ癖は、時間はかかっても直すことは可能です。
諦める前に、次の三つを試してみませんか?

 

1.自分で自分を満たそう

まずはこの前提を満たしましょう。自分の不満や不足は、自分で満たすことです。
誰かに認めてもらいたい、受け入れてもらいたいという承認欲求に流されてしまえば、孤独感はいつまでも付いて回ります。「この人がいなければ孤独になる」という強い自己暗示をかけてしまっている状態です。
まずは、ここから抜け出しましょう。

その為には、自立した精神を養う必要があります。自分の存在を自分で認め、受け入れ、自信を持つようになれば、誰かに認めてもらえないといけないという思考に縛られることはありません。
誰かに不足分を満たしてもらおうとするのではなく、まずは自分で自分を満たせるようになりましょう。

自信の身に付け方は、以下の記事をご覧ください。
あなたが自分の意思で行動し、その結果を積み重ねた結果が自信になります。「自信があれば」と嘆いていたこと全て
あなたの自信の元を見つけよう。あなたの強みの探し方
自信が持てない人の5つの理由。自信が持てる4つのサイクル
心理療法で自信のある自分になる。自信を待ってもやってこない本当の理由

 

2.人と自分は違う生き物だと認識しよう

正論は、本当に正しい道理なのか。それを疑ったことはありますか?ぜひ一度は疑ってみてください。
今の文明社会、住んでいる国、現代という時代。正論とは、その社会の中での正論というだけであって、一歩外に出れば、その正論も道理を外れた意見になってしまうのではないでしょうか。

今いる社会の中で正論と呼ばれる道理さえも、その社会に住んでいる大多数の意見のひとつでしかありません。つまり、多数決の結果ですね。
その正論、どんな場合にでも常に正しいとはいえない場面は必ずやってきます。

それを実感する場面は、人と自分の違いを感じた時です。
自分にとっては当たり前だと思っていたことも、人によっては当たり前ではありません。同じ国、社会の中にいても、当たり前が完全一致することはありませんよね。

人と自分は違う。それを認識し直してみてください。
違うと最初から思っていれば、「当たり前のことなのに」とは思わなくなっていきます。

 

3.まずは口を閉じて考えよう

上記の二つを実践しても、まだ正論は思わず口から飛び出しそうになるでしょう。癖になっている行動は、反射的に行ってしまいやすいものです。癖を直すまでは、意識して口を閉ざしてみてください。

意見の言い合いになってしまう時など、つい反射的に自分の考えを言葉にしてしまいますが、そんな時に出る言葉はとても刺々しい言葉たちである場合が多いです。相手を思ってオブラートに包むことのない言葉の暴力をぶつけるのは、癖であったとしても許されるものではありません。

そんな時ほど、口を固く閉じ、反射的に言い返してしまわないように意識してみてください。
そして、人と自分の違い、相手はどうしてその意見に至ったのか、自分はどう思っているのかを、もう一度考えて整理してみましょう。
考えを整理する時間さえあれば、つい正論を言うのではなく、相手の背景を考えての意見を整理することができるようになっていきます。

 

癖は直せる

コスモスの写真

どんな悪癖でも、時間をかければ直せないということはないと、私は考えています。
けれど、体や心に長年染み付いた癖を直すには、相当な忍耐力が必要です。何度も失敗を繰り返し、何度もうまく出来ない状況を繰り返し、理想は見えているのに思う通りに出来ない自分に、心が折れそうになってしまう回数は少なくないでしょう。

それでも、やり続けることができれば。改善する手を止めることがなければ。いつの日か悪癖と呼んだ癖も直っているはずです。
物語のように一瞬でハッピーエンドを迎えることはできません。人生は、常に一歩一歩の地味な毎日の繰り返しです。その一歩を歩くからこそ、その先にある未来へと辿り着けることを忘れないでください。

未来は必ずあります。
あなたが願い、思い描いた通りに未来はつくられていきます。
それは、日々のあなたの行動の積み重ねという結果の上にあるのです。

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