幸せになりたいのになれない。
そんな風に感じたことはありますか?
あなたが幸せになれない原因は、自分のことしか見ていない、それも自分に無いものしか見ていないからです。
心を満たす真の幸せは、どうやったら得られるのかをご紹介します。
目次
幸せになりたい。でもなれないのはナゼ?
幸せになりたい。そう思って、欲しい物を手に入れたり、行きたい場所へ行ったり、自分の好きなことをしたり。そうやって自分自身を満たす幸せはいくつでも思い浮かべられますよね。
けれど、その幸せはその時限りの幸福感ではありませんか?
すぐに「足りない。幸せじゃない」と感じていませんか?
幸せになることは、人生をかけた一大プロジェクトのようなもの。生まれて自我を持ち、成長するに従って自分と周りとの違いを認識します。その差を埋めようとするため、自分が人よりも優れている・良くあるため、不幸になりたくないからなど、様々な理由から人は幸せになることを求めます。
こんなにも情報や物、自由な選択肢に溢れた現代になっても未だに、人は安定した幸せを得られたとは感じていません。
それはどうしてだと思いますか?
冒頭でも書いたように、その場限りの物質的な満足感にしか、幸せのピントを合わせていないからです。
海外旅行に行く、誰もまだ手に入れていない新しいブランド品を買って身につける。その行動の裏にあるのは、「人よりも勝りたい」との欲求でしかありません。それは特定の誰かの場合もあれば、平均よりも下回りたくないという場合もあるでしょう。
その欲求を満たす幸せは、物質的な満足感です。
「物に溢れ、満たされている自分は幸せ」という間違った思い込みが、本来の幸せの形とは違う方向へと突き進ませています。
一時的には満たされ、幸せを感じても、それはすぐに消え去ります。すぐに「また次」「もっと」と欲求は増えて強まり、気がつけば「幸せになれない」と思い込んでしまいます。
本当に心から満たされる幸せとはなんでしょうか?
二つの視点から、『幸せ』を考えていきましょう。
1.満たされない不幸を感じる理由
物質的に満たされることも、幸せの一つであるのは確かです。その幸せは間違いではありませんが、本当に心を満たす幸せとは言えません。
人が物を欲しがる欲求には、際限がないことを知っていますか?
「自分はそんなことはない。ちゃんと弁えている」と思っている人でも、欲求には際限がありません。それは神経伝達物質のドーパミンが関係しています。
欲しい物を手に入れると、ドーパミンが快楽を感じさせ、その経験を覚えたことにより、再び同じ快楽を得ようと同じ行動をとるようになります。
しかし、ドーパミンによって得られる快楽は簡単に慣れてしまい、同じ程度の刺激では快楽を感じられなくなってしまうのです。
そうすると、幸せを得ようと、人のとる行動はだんだん過激になっていきます。
また、幸せには絶対量があるような気がして、早く自分の取り分を手に入れないと、自分だけが不幸に取り残されてしまうといった気持ちを無意識に抱く人もいます。
そうした人も、物質的な幸せをいち早く手に入れようと躍起になってしまい、いつまでも幸せになれないと嘆くのです。
物質的な幸せを求めると不幸になるについて、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
【自分がそれを持って無い。『無い』を数えると不幸になる】
【幸福は3つのタイプに分けられる。一番幸せになれるのは?】
2.人に与える幸せの在り方
心から満たされたい、心が優しく温まる陽だまりのような幸せを得たい。一時的ではなく、ずっと続いていける本当の幸せが欲しい。
そう思ったら、ぜひ『人に幸せを与える』行動をとってください。
心の底から温かくなり、満たされる『幸せ』は、自分が自分に与えるものでは得られません。
それは、人に幸せを与えることで初めて得られます。
心が満たされている状態は、どんな時か想像してみてください。
孤独ではなく、寂しさや悲しさもなく、信頼で結ばれた関係の上に対等に向かい合ってくれる人達がいる。そんな所にいられたら、心が温かく包まれるような幸せを感じませんか?
それは、自分ひとりでは作ることができない幸せの形です。
誰かと一緒に、お互いが信頼と愛情で結ばれていなければ成り立たない幸せです。
この幸せは、まず自分が手に入れるのではなく、自分が満たされていると知ることから始まります。
本当はたくさんの幸せに囲まれていることに気が付かない、もしくは意識的に無視していると、「これでは満足できない。だからもっともっと幸せになりたい」と欲求が加速し、自分自身が不幸だと思い込んでしまいます。
それでは幸せからは遠ざかってしまいますよね。
まずは、自分が手にしている幸せに気付くことから始めましょう。
元気に動ける体がある。
挨拶したら返してくれる人がいる。
笑顔を向けたら笑い返してくれる人がいる。
温かいご飯が食べられる。
安全な道を歩くことができる。
こんなにも幸せの数々に満たされていることに、気付いてみてください。こんな幸せが、日常にあるとは考えられない時代がありました。けれど、今ではこれは当たり前にある光景ですね。
自由がある。けれど、不自由も確かにある。
それでも、あなたの日常にある幸せの数々が消えるわけではありません。
いくつもある幸せの上に、あなたの何気ない暮らしが成り立っています。これが不幸だとは思いませんよね。
そうやって自分が満たされていることに気が付いたら、その幸せを人にも与えてあげましょう。
一緒に食事をして楽しい時間を過ごすのも、幸せの共有です。誰かの困ったことを手助けするのも、幸せを与える行為です。
人に幸せを与えていると、ふと心の中が温かいことに気が付きませんか?
与えることで、自分自身も満たされていることに気が付いてください。
あなたが感じる幸せも、誰かが与えてくれたものだから、あなたも誰かの幸せのカケラになりましょう。
人に与える幸せ、幸せの作り方については、こちらの記事でもご紹介しています。
【「〜があれば幸せになれる」は不幸の始まり。心を満たす幸せを得る方法】
【幸せに気付く力。『出来なくなって』初めて幸せに気付ける】
【幸せには段階がある。最初に幸せにするべき人は?】
身近な人に与えてみよう
まずは、あなたの身近にいる大切な人に、幸せを与えてあげてください。
その幸せがあなたの心を潤し、温め、そして巡り巡ってあなたの幸せとなって返ってきます。
因果応報という言葉があるように、良いことも悪いことも、自分の行いの全ては自分に返ってきます。「このくらいなら、いいだろう」と悪いことを行えば、それは誰からともなくあなたに返されます。
同じように、誰にも見られていなくても良い行いは、あなたに幸せとして返ってきます。
一時的な、物質的な幸せではなく、心を真に満たす幸せを得ませんか?
心を満たせれば、漠然と不安やイライラからも解放されます。
自分が幸せの輪にいると実感できれば、ちょっとしたストレスも受け流す余裕が生まれます。
自分を幸せにする為に、まずは人に幸せを与えましょう。
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